■蓮見くん、サラっとやる

編集S 『週刊ダウ通信』(テレビ朝日系)見ました?

新越谷 見た。閉店後のGUで、ロッチとダウ90000メンバー8人の計10人によるシチュエーションコメディ。しかも15分1カット。とんでもない。

編集S サラっとやってますが、蓮見(翔)くんの脚本すごかったですね。

新越谷 登場人物の出入り、役割分担をコントロールしつつ、全員に笑いどころがあって、それをカットが必要ないようにつないで、きっちりテレビの時間枠通りに収める。しかもロッチのパートには、あの有名な試着室コントの一部をオマージュして挿入してる。ほかに誰があんなことできるのかと思いますよ。異能者です、異能者。異能脚本家。

編集S 蓮見くんって、芸人とダウでコラボユニットやる場合、芸人のままの役柄で使うこと多いですよね。春日(オードリー)のときも、まんま春日だった。

新越谷 それがやりやすいんでしょうけど、これもとんでもないことだと思いますよ。出てくる芸人は本物の春日でありロッチなんだけど、それは芝居の中ではオンじゃなくてオフの春日やロッチであるはずで、その上でオンのことをやらせて、それをオフに見せてるという。

編集S ん、よくわかりませんが。

新越谷 うん、私もよくわかってません。なんかオンとかオフとか言いたかっただけみたいです。

編集S それにしても、どこに向かって、どこまで行くんでしょうかね、この才能は。

新越谷 ダウのYouTubeのディベート企画で「自分は才能がないからコントも演劇も書いてる」って言ってましたよ。怖いよね。

編集S 怖……。