今回のセルフカバー動画はすべてジャズバージョン。4月26日時点での再生数は、第1弾の「TATTOO」が580万回、第2弾の「BLONDE」が320万回、第3弾の「ジプシー・クイーン」が464万回、24日に公開された第4弾「北ウイング」が136万回。4本合計で1500万回再生を記録している。
明菜は7月13日に59歳の誕生日を迎えるが、この年代で長いブランクがありながら、これほどの再生数を叩き出せる歌手は他にいないと言っても過言ではないだろう。全盛期からのファンはもちろんのこと、近年の80年代歌謡ブームでアイドル時代をリアルタイムで知らない若いファンも増えており、全世代が明菜の歌声を求めていたことが驚異的な数字につながったとみられる。
セルフカバー企画は5月1日のデビュー記念日に公開される第5弾がラスト。SNS上では「デビュー曲の『スローモーション』では」「一番ヒットした『セカンド・ラブ』を聴きたい」「最後は派手に『ミ・アモーレ』や『DESIRE』をやってほしい」といった、選曲の要望や予想が書き込まれており、これもファンの盛り上がりを高めているようだ。
明菜といえば、2018年から体調不良で芸能活動を休止していたが、2022年に個人事務所を立ち上げて再始動を宣言。しかし、なかなか本格的な復活の兆しは見えず、本格復帰は絶望的ではないかと指摘する声もあった。
だが、今回のセルフカバー動画は心から歌を楽しんでいる様子がうかがえるもので完全復活を予感させた。さらに、4月16日付のサンケイスポーツが「7月13日の誕生日にファンクラブ会員限定のコンサートを開催」とスクープしたことで、復活ムードが急速に高まった。