今週の最後の記事は、文春のトップ記事である秋篠宮家と警察との暗闘である。しかも「秋篠宮家の危機1」とあるから、この先も続くのであろう。
何事だろうと思い、すぐに読んでみたが、文春には失礼だが、さほどの危機とは思えないのだが……。
それとも、これからすごい「危機」が出現するのだろうか。
文春によれば、秋篠宮家に異変が起きているというのである。
皇嗣職の人事は1月25日付だが、警察庁出身のA氏が依願免職となり、翌26日付でB氏が宮務官に任命されたという。
皇室担当記者がこう指摘する。
「『皇嗣職は2019年5月のお代替わりに伴い新設され、これまで必ず警察庁出身の宮務官が1人置かれていた。任期を終えて警察庁に戻る際には、後任も必ず警察庁から派遣されてきました。ところが今回の人事で、警察庁に戻るA氏の代わりに出向してきたのは、外務省出身のB氏だったのです』
宮内庁は元警視総監の西村泰彦長官を筆頭に、初代の皇嗣職大夫に元警察庁の加地隆治氏が就くなど、“警察色”を強めてきた。秋篠宮家の日々の公務を支える宮務官に、警察庁から職員が派遣されるのも自然な流れだった。
ところが今回、『週刊文春』の取材に応じたある警察幹部は重い口を開き、こう語ったのだ。
『前々からタイミングを窺っていたんです。もう、警察庁から人は出さない』
事実関係を警察庁に尋ねると『宮内庁の人事についてはお答えする立場にない』。
宮内庁はこう回答した。
『皇嗣職宮務官については、人格、識見を考慮し、ふさわしい人物を任命している。個別の人事については回答を差し控えます』」(文春オンライン2024/05/15)
警察対秋篠宮家の対立? 以前、新潮が、皇宮警察の人間たちが秋篠宮家など皇室の人たちを笑いものにしていたという報道があり、大きな話題になった。
だが今回は、少しレベルが違うようだ。
なぜそうなったのか? 一つは、秋篠宮が以前から「仰々しい警備を好まず、ソフト警備を望んでいた」ことだという。
なぜなら、ある関西地方の警察署幹部はこう話す。
「駅前広場など、交通が滞留する場所でご夫妻の車が止まると、必ず安倍晋三元首相の銃撃事件を思い出し、冷や汗をかきます。長く滞留するほど危険度が上がりますから、小さな事故や少しの想定外でも、何人もの首が飛ぶのが皇族の警備です。警察にとっては『簡素化』のご要望で、かえって負担が増している」
さらに、警備の簡素化をいう秋篠宮夫妻は、地方への訪問も直前に決まることが多く、警備計画を詰めるのが至難の業だというのである。