「結婚しても顔と体型は、私と付き合っていたころとそんなに変わっていませんでしたが、子供がいるからかパパの顔をしてるっていうか、表情はずいぶん柔らかくなったように見えました」
◆ママ友の夫が元カレなんて絶対に言えない
それでも元カレと一緒に居るのは気まずいので子供を連れて帰るつもりでしたが、いつもは迎えに来たついでにお茶をしながらの談笑タイム。そのため、すぐに帰ることができず、ママ友が台所でお茶の準備をしている間、元カレと2人で過ごすハメに。
「彼からは開口一番、『昔のことは本当にすまなかった! 頼むからアイツには黙っててくれないか!』って。
別れたばかりのころは怒りや恨みもあったけど、結婚して子宝にも恵まれて幸せだったし、そんな感情はもうなかったんです。なにより大切なママ友の家庭をそんな過去のことで壊すなんてできないじゃないですか。だから、しゃべるつもりもないし、お互い今日が初対面だからって伝えました」
ちなみにママ友は、元カレが沙耶さんと二股をかけていたもう1人の相手とは別人。本人から聞いた話によると、ほぼ同じタイミングでこちらの女性とも別れたそうで、その後に知り合ったのが現在の妻になったママ友だったそうです。
「彼は昔のことを反省しているように見えましたが、家族を裏切るようなことをしたら許さないからね、とはクギと刺しておきました。ママ友からは『子煩悩で家のこともよく手伝ってくれる』と聞いていましたが、ほかに女性がいる男性ほどそういう人が多い話も聞くじゃないですから。なにより私は被害者ですし、簡単に信用できませんよ(笑)」
◆夫に話すと面白がっていた
その夜、沙耶さんは帰宅した夫この日起こった衝撃的な出来事を報告。もともと彼女から昔のことを聞いていたらしく、「そんなこともあるんだ。きっと彼は気が気じゃないだろうね」とこの状況を面白がっていたそうです。
「嫉妬されるよりは全然いいですが、悪ノリして『向こうの家族と一緒にキャンプを……』と言い出したのでそれは断りました。私にとっても罰ゲームになっちゃいますから」