◆結婚式の参加者は、新郎側の半分…
その後、A子さんは事情を知ったほかの友人たちもいっせいに切られ、グループから事実上の追放処分に。しかし、それから1年半ほど経ったある日、見知らぬ番号から着信があります。恐る恐る出てみると相手はなんとA子さんでした。
「何事もなかったかのように『久しぶりー』って連絡してきたのに驚きましたが、用件を尋ねると『今度結婚式を挙げるから、ぜひ披露宴に出てほしいの』と言われました。一応、おめでとうとは伝えましたが、式への出席はその場で断りました」
グループのほかの友達にも同じように電話があり、1人だけ断り切れずに参加。彼女によると、新婦のA子側さんの出席者は新郎側の半分ほど。しかも、同じテーブルの隣の席に座っていた女性は、「どうも代理出席の業者から派遣されたサクラじゃないか」と疑いを感じたそうです。
「二次会の席でA子は、欠席した私やみんなへの暴言を吐きまくっていたらしく、『気分が悪くなって途中で帰った』と出席した子が言ってました。本人が態度を改めて、昔のことをちゃんと謝ってくれたら関係修復をしてもいいかなと思いましたがやっぱり無理だったようです」
もしA子さん側に取材したら、「私を仲間はずれにしたひどい友人たち」という話が語られることでしょう。
―人生最大の大ゲンカ―
<文/トシタカマサ イラスト/やましたともこ>
【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。