◆息子を庇う義母と、義母に甘える夫にうんざり
戸惑う沙也加さんを横目に義母は一言。
「これ、昔お父さんからもらった大切なものなの。ブランド名はもう忘れてしまったけど、高級なブランドのものみたいだから、資産価値はあると思うのよ。これ、沙也加さんもらってくれないかしら?」と、嬉しそうな顔で話してきたのだそう。
どうやら貯金がなくて婚約指輪を買えない亮太さんが、母に泣きついた様子。そんな息子を見かねて、義母は自分の婚約指輪を沙也加さんに渡そうと決めたのだと言います。
正直、高級なブランドの指輪が欲しかったわけではなく、彼から指輪がもらいたかっただけだった沙也加さん。とはいえ「ごめんね。この子、貯金本当にないみたいなの。うちも家計が苦しくて、あまりお金出せないけどこんなもので、良ければ……」と息子を庇う義母と、そんな義母に甘えっぱなしの彼に、イライラが募っていったと言います。
しかし、結婚を控える身としては、出来るだけことを荒立てたくなかった沙也加さん。義母が自分の大切なものを渡そうとする想いを無下にできないと「嬉しい~!ありがとうございます!」と笑顔で受け取り、その場は円満におさまりました。