◆独身時代のインタビューで明かした本音
もともと恋多き女と言われている彼女だが、23歳で結婚したいと語るほど結婚願望は強かった。
17歳でドラマ出演して芸能界デビュー、18歳のとき歌手デビュー、雑誌の巻頭36ページを飾って話題となった。「ナンノー」と叫ぶ若い男性たちの親衛隊もいた。同時期、舞台にも出演し、極めつけは『スケバン刑事』の2代目麻宮サキ役だ。これで大ブレイクを果たし、20代はアイドルからトップ女優へと駆け上がっていった。
30代以降は女優に専念、ラジオやバラエティでも活躍している。そのころ筆者は彼女にインタビューをしたことがある。当時は話すことを決めていて、なかなか本音を出してくれない女優が多かったのだが、彼女はこちらの目をじっと見て、自分の心の内を話してくれたのが強く印象に残っている。
率直でまじめ、仕事に真摯(しんし)に取り組み、努力を重ねてきて今があると痛感させられた。とにかく感じのいい素敵な女性だったが、「予定ではもっと早く結婚しているはずだったんですけどねえ」と自ら笑いながらも残念そうに話していたことが思い出される。
そんなナンノが結婚したとき、内心、「よかった」と思ったものだ。ところが夫の不祥事が報じられるようになっていった。