奨学金をうまく活用すれば、金銭的に厳しい家庭で育っても進学をあきらめずに済みます。しかし、卒業後の返済が難しく、困窮してしまう人もいます。

奨学金には、お金を「もらえる」タイプとお金を「借りる」タイプがありますが、借りる選択をした人は要注意です。

奨学金の返済は卒業後から始まる

奨学金を利用するときは、卒業後の返済負担も見据えておきましょう。当然ですが、貸与型の奨学金はたくさん借りるほど将来の返済額が高くなり、負担が重くなります。

毎月いくら借りたら、卒業後にいくらずつ返していくことになるのか、事前に把握しておくことが大切です。日本学生支援機構の「奨学金貸与・返還シミュレーション」では返済額の試算ができるので、事前に試算しましょう。

なお、日本学生支援機構の奨学金の返済は、卒業後7ヵ月目から始まります。失業したり病気になったりして返済が難しくなった場合は、必ず日本学生支援機構の相談窓口に連絡しましょう。

1回あたりの返済額を少なくする、返済を先送りにするなど救済措置が受けられます。