◆「うちの子が仲間外れに」心外なクレームを受ける
登校しはじめてしばらく経ったころ、再び鈴木さんから連絡が。
その内容は「一緒に登校しているのだけど、鈴木さんの娘だけ置いていかれてしまっているので、ちゃんと一緒に歩くように子どもに言ってもらえないか」といったものでした。
意地悪しているとも思えないため、真鍋さんの息子に聞いてみると「だって走っていきたいんだもん」との答え。
Aさんの家により近い、もう一人の男の子のママにも聞いてみると、朝から元気が有り余っている男子2人は走りだしてしまい、それをAさんの娘が「待って~」と追いかけているらしいと判明しました。
◆小学生男子には、難しすぎる配慮
「もうひとりの男子ママとも話しましたが、子ども同士が仲良しでもないのに一緒に行かせることも、小学生男子2人に周りの配慮をさせるのもなかなか難しい部分が多いと思います。いちおう鈴木さんの娘ちゃんもいるから、歩いて行ってねと子どもには伝えましたが、やはり走っていってしまう日が多かったようで、その後も何度かAさんに同じことを言われました」
さらに、たちが悪いのが、鈴木さんは他のママに「うちの子は登校のときに仲間外れにされている」と話していたよう。
それを耳にした真鍋さんは、一緒に登校するのを断ることにしました。
「学校に通うのも慣れてきたし、鈴木さんの娘さんもつまらないだろうからと伝えて、みんなバラバラで行こうという話にしました。すると鈴木さんは、やはりひとりで行かせたくなかったようで上級生の女の子のママに頼み込んで、一緒に行かせてもらうことにしたようです」