思いがけず犯罪に巻き込まれそうになったことはありませんか?
今回はそんな危険を感じたエピソードについてfuelle編集部が取材しました。
とても親切な不動産屋さん
23歳の秋、一人暮らしのアパートの引っ越しを考えて不動産屋巡りをしていました。
ある1件の不動産屋さんの30代半ばと思われる男性が、とても一生懸命物件を探してくれました。
1階はテナントで生活音を気にすることなく暮らせて、2Kでありながら、トイレ、バスは別々、1間はフローリング、隣は中高生のいるファミリーで安心、駅近で、徒歩3分のところに大型スーパーもあり家賃も予算内という物件を見つけてくれました。
「なんていい不動産屋さんなんだろう!今のおんぼろ借家とは比べ物にならないくらい良いです。ありがとうございます!」と大いに感謝して契約しました。
契約後も度々「引っ越し日は決まりましたか?」と電話をかけてくださいました。
「気にかけてくれて良い人だなあ」と引っ越し日を伝えると、とても詳細に日程やどうやって誰と引っ越しをするのかを聞いてくれました。
「ここの不動産屋さんは引っ越しのことまで心配してフォローしてくれるのね。親切だわ」と思い、聞かれるがままに答えていました。
一人暮らしで荷物は少なかったので、自分一人で引っ越しをすると思っていましたが、前日に、大きい荷物を軽トラックを借りて友人が手伝ってくれました。
細々としたものは車で当日に運び、昼過ぎには引っ越しが完了して、気持ちが浮き立っていました。
寛いでいると、インターホンが鳴り、玄関ドアを開けると「親切な不動産屋さん」がにっこり笑って立っていました。