新卒で上京した僕に立ち飲み屋さんで話しかけてきた女性達
2018年の秋のことです。
新卒で東京に就職した僕は、友達と上野の立ち飲み屋さんでお酒を飲んでいました。 友達とミトコンドリアの話(東京大学のユーグレナに関係する話でした)をしていたところ、「母校の話だ」と言って2人の女性が話しかけてきました。
そのままその女性達と仲良くなり、「年収が低い」という愚痴なども交えて話が盛り上がり、LINEを交換してその場は別れました。
その後、何度か4人で飲みに行ったりしていました。
後日、女性の1人から「年収に悩んでるなら、稼げる情報があるんだけど今度会わない?」とのLINEをもらいました。
僕は上京してきたばかりで怪しい商材等には疎く、彼女に会いにいくことになりました。
彼女が指定した待ち合わせ場所は、コーヒーが1000円以上するような高級ホテルのラウンジでした。
そこに、その女性と一緒に20代中盤の男性が現れました。
彼女から、男性について「仮想通貨に精通している凄い実業家だ」と紹介されたのですが、彼は何故か彼女に対して物凄くペコペコした様子だったので、僕は違和感を感じました。
そこから、始まったのが仮想通貨の紹介です。
曰く、「円やドルの時代は終わるので、とある仮想通貨を買って備える必要がある。より詳しい情報はここでは話せないから、セミナーに来てほしい」とのこと。
「そのセミナーの参加料は?」と聞くと、「3万円」との回答。
高すぎて驚き、申し訳ないけどセミナーには参加できないと答えたところ、彼女は急に冷めた感じになり、「あ、じゃあ大丈夫です」と言われてお店を出ることになりました。
セミナーに参加することにしたら、コーヒーは奢ってもらえたのかもしれません。
結局自腹で1000円のコーヒーを飲むことになり、悲しい気持ちになりました。
友達にも経緯を話して、女性達のLINEをブロックした上で彼女たちのことを調べました。
すると、ほぼ詐欺に近い仮想通貨を売る集団の幹部だったということが判明しました。
おそらくラウンジに一緒に来た男性は女性の部下だったのでしょう…役割分担がうまくいっていませんでしたが。
高いお金を払って、集会に連れて行かれたらどれだけ無駄なお金を使ったのか…それを思うと嫌な気持ちになりました。
上京するまでそのようなビジネスに引っかかったことがなかったため、恐ろしいなと感じつつ、コーヒー代1000円は今後の教訓代だと思おうと決めました。
(20代・男性)
今回は、詐欺に巻き込まれそうになったエピソードについて紹介しました。
詐欺に巻き込まれないよう、最低限のお金の知識はつけておきたいですね。
文・fuelle編集部