ここで舞台は切り替わる。第2話で変態教師ぶりを存分に見せつけた高瀬(カトウシンスケ)が動画投稿者・Mr.サルベージの配信で「梨里杏と男女の関係があった」と告白をしたのは、恐ろしい妻・奈美江(釈由美子)の命令からだった。奈美江は早乙女家の麗美(筒井真理子)と懇意にあり、パーティなどにも出席している。早乙女家と深く関わっている可能性が高い。そんな状況で一葉は、奈美江を追い込んで早乙女家のアキレス腱を握ろうと動き出した。
一方、長女の沙奈(渡邉理佐)と先輩記者の芹沢(少路勇介)は、早乙女家の跡取り息子である倫太郎(塩野瑛久)に取材を申し込む。しかし、芹沢にスキャンダルを暴露されて議員辞職に至った経験のある倫太郎からすれば最悪の申し出だ。拒否されてしまうのは当然だろう。しかし沙奈がここで活躍する。沙奈は倫太郎を「スキャンダルをきっかけにして中傷を受けた被害者」と主張。ここで簡単に気が変わる倫太郎のリアリティは別として、沙奈に興味を持ち取材を承諾した。最初からそうだが、沙奈の機転がイチイチ利きすぎである。今後も要所で沙奈マジックが起こりそうである。
そんな中、一葉は奈美江が「夫の盗撮仲間を顧客に、盗撮ツアーを開催して金儲けをしていた」ことを突き止める。「おいおい、なんじゃそら」と言いたくなる話だが、最近は盗撮関連の事件も多いので絶対にリアリティがないとも言い切れない。奈美江が新たに計画したツアーは「女子大のテニスサークルの練習風景を盗撮し、女子大生が宿泊するホテルを高台から見下ろす」というものだ。しかし、集めた盗撮マニアが撮影した先にいたのは、警察だった……。一葉ら新堂家が見事にハメたわけだ。
どさくさに紛れて助けるフリをし、奈美江を拉致した新堂家。奈美江は盗撮ツアーに関して「これは人助けだ、放っておけばもっと悪いことをする。性欲の吐け口として盗撮する場を提供した」などと発言。前回の夫・高瀬の「毎日短いスカートの女の子だらけだからしょうがない」という理屈といい、「こんな夫婦いるか!?」となってしまった。