■2003年 第3回大会
前年準優勝のフットボールアワーが貫禄を見せ、ファーストラウンドをトップ通過。最終決戦でも笑い飯を4-3で振り切って念願の優勝を果たしている。敗者復活で上がってきたアンタッチャブルが3位に滑り込む健闘ぶり。その敗者復活の発表の際には、同じ人力舎のおぎやはぎ小木博明がアンタッチャブルの2人以上に大喜びしている映像が残っている。
・全体的にポップになった
MCがこの年から今田耕司に。審査員席も談志からナンチャンに交代し、大会全体がポップな印象になってきた。それでも、麒麟・川島が後日語ったところでは「今の『M-1グランプリ』とは重力が違う」「普通の人は立っていられない」と語るなど、まだまだ緊張感は残っている。その緊張感が、以下のエピソードにつながったか。
・伝説の3スベリ
トップバッターの千鳥、2番手の麒麟、3番手のスピードワゴンが連続でややウケとなり、後に本人たちが「伝説の3スベリ」と呼ぶ現象が発生。早々に暫定席から姿を消すことになった千鳥・大悟が「これが最後のテレビになるのかな~」と言いながらピースサインをしている姿は、『M-1』史上でも屈指の名シーンとなっている。最後どころか20年後には千鳥の天下だ。
・奈良歴史民俗博物館
2回目の登場となった笑い飯の名を全国に知らしめた名作「奈良歴史民俗博物館」が披露されたのも、この年だった。このネタでダブルボケという概念を完全に定着させ、笑い飯ここにありを示した歴史的瞬間である。島田紳助は99点を与えている。
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