◆住所を教えずに引っ越し、現在は半絶縁状態
「戻っていたのは半月ほどですが、彼はその間に引っ越し先を決めていました。場所は隣町にある会社近くのマンションでしたが、お義母さんはもちろん、その言いなりで空気状態のお義父さんにも住所は教えず、それから家に突撃されることはなくなりました」
また、夫からの指示で姑からのLINEをブロックし、電話も着信拒否。引っ越した1年後には転勤で四国から離れることになり、現在は義実家から飛行機でしか行くことができない距離の場所に住んでいるとのこと。
「主人は『二度と会わなくていい』と言ってくれましたが、年1回は一緒に帰省するようにはしています。それでも私と娘は顔を出す程度で、ホテルに泊まってますけどね(笑)」
ところで、気になるのは姑が男の子にこだわった理由。夫の実家は、もともと伝統芸能などの男子相続の家系だったり、もしくは武将の家柄だったのでしょうか?
「全然。お義父さんは普通の会社員でしたし、主人いわく『ウチはもともと農家。家柄もクソもない』って。だから、どうして男の子を求めていたのかはわからないんです。別に興味もないですけどね」
もちろん由緒正しい家柄でも多くの女性が家を相続していますし、そもそも子供は天からの授かりもの。生まれてきたのが男の子、女の子どちらでも平等に愛情をもって接してほしいものです。
―シリーズ「親としてのエピソード集」―
<文/トシタカマサ イラスト/ただりえこ>
【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。