というわけで、横綱・照ノ富士の年収は5358万円で1位。2位が琴桜で約3760万円。3位は阿炎で約2878万円。霧島が2904万円。5位が大栄翔で約2956万円。
大の里は約2767万円だそうである。
これのほかに懸賞金がある。力士が受け取る手取りは1本3万円だそうだから、秋場所の大関・豊昇龍と大の里の一番には61個の懸賞が付いたというから、大の里はこの一番だけで183万円稼いだことになる。
これ以外に、相撲取りはタニマチからもらうお小遣いがある。土俵にはカネが埋まっているというのは本当だな。
ところで、このところ読むに堪えないミステリーばかりとお嘆きのあなたに、最近稀に見る上質のミステリーをお届けしよう。ジャンルは完全密室犯罪。
事件は2018年5月24日に起きた。「紀州のドン・ファン」と呼ばれていた資産家で好色だった77歳の老人、野崎幸助が和歌山県田辺市の自宅で急性覚醒剤中毒のために亡くなった。
部屋にいたのは、資産目当てに野崎と結婚した須藤早紀(当時22歳)だけだった。
警察は事件当初から、須藤をホンボシと見て、野崎が飲んだビールグラスやビール瓶、覚醒剤の入手先などを徹底的に調べ、事件当日、外出していたお手伝い、野崎の会社の従業員全員、取引先などを聴取した。
また、須藤が結婚後に和歌山に住むことを拒み、野崎は周囲に「離婚したい」と漏らしていた“事実”、その後離婚届けを須藤に送っていたことも掴んだ。
須藤は、結婚直後の2月に、ネットで「完全犯罪」という言葉を検索。離婚届が送られてきてからは、「薬物」「老人 死亡」などのキーワードで検索していたことも判明している。
覚醒剤についても、須藤は、「覚醒剤 過剰摂取」などの言葉を検索し、4月7日には密売サイトを通じて致死量の3倍もの3ミリグラム以上を注文していたことも掴んだ。
二人だけの密室。動機は数十億ともいわれる資産欲しさ。すべての「状況証拠」は、犯人が須藤早紀だということを指し示している。