契約社員と聞くと、「待遇や条件が悪い」「不安定」などマイナスのイメージを抱く方が多いかもしれません。ところが、近年では慢性的な人手不足が続いていることもあり、そんな契約社員のイメージも払しょくされつつあります。今や、契約社員はデメリットばかりではないようです。

今回は契約社員のメリット・デメリットを比較してみましょう。

契約社員とは

契約社員とは、その名のとおり、契約で労働時間や期間などのすべての労働条件が決まっている社員のことをいいます。賞与や退職金がないことも多く、会社にとって使い勝手がいい労働力とみなされるので、これまで不安定な地位だと思われてきました。

労働契約書ですべてが決まり、短期で働くため、どちらかというと会社の言うまま雇用契約を結ぶ方が多かったかもしれません。

しかし、契約社員は今や正社員の補助という位置づけではありません。かといって、正社員になるためのステップではなく、「契約社員」とは、さまざまな意味が付加される労働力になっているのです。

契約社員5つのメリット

(写真=hugo_34/Shutterstock.com)

契約社員のメリットを挙げてみましょう。

自分が働きたい期間だけ働くことができる

契約期間が決まっているため、雇用期間満了後は別の会社に移ることもできます。このような契約社員の自由さを好む人も少なくありません。

育児や介護などと両立しやすい

契約で条件を細かく決定できるので、短時間勤務なども可能。人生を送るなかで、いろいろなライフイベントが発生します。育児や介護などで長時間は働けないという方にとって、契約社員はひとつの働き方になります。

独立など次のステップを考えている場合の資金稼ぎ、もしくは別の仕事をしながらの収入を補完できる

独立を目指して開業したものの、なかなか目指した収入にたどり着けない方には、しばらく生活費を稼ぐという選択肢にもなるでしょう。

自分の保有するスキルを実践的に試せる

契約社員は即戦力が求められる場合が多いため、自分のスキルや強みを最大限生かせる可能性があります。

高いスキルを持っているからこそ、会社の年功序列に関係のない年収交渉ができる

契約社員は、保有スキルで収入交渉ができることが強みです。外資系の会社では数百万円アップの年収になるケースもあるようです。

契約社員のデメリット

(写真=polkadot_photo/Shutterstock.com)

一方、デメリットも忘れないようにしましょう。

昇進、昇給は望めないことがある

契約社員は、正社員のように就業規則で給与が決まっているわけではありません。会社の業績が飛躍的に成長したとしても、おそらく昇給はないでしょう。最初に契約した内容がすべてです。

福利厚生や賞与などがないことがある

一般的に、ボーナスは出ないことが多いです。福利厚生サービスなど、正社員が使っている制度も使えるかどうかは会社次第。契約期間に更新条項はあるのか、手当は何がつくのかなど、しっかりと雇用契約書の中身まで確認しておきましょう。

社会的な信用度が低い

車や家などの購入のためにローンを組む際には、普通は、収入の証明と勤続年数を求められますから、契約社員という立場が不利になる可能性が考えられます。

5年働いたら契約期間の定めがなくなるってどういうこと?

働き方改革によって、契約社員にも大きな変化が訪れました。2018年4月より有期雇用の契約が通算5年を超えると、無期雇用、すなわち期間の定めがなくなる申し出ができます。契約期間の縛りがなくなることで、不安定な立場から安定した立場へと、契約社員を移行する制度です。

ただ、この申し出は、契約社員特有のメリットを消してしまうことにもなりかねません。申し出は、「必須」ではありません。自分のメリットとデメリットを考慮したうえで、申し出をするかどうかを決定するといいでしょう。

契約社員でもスキルや実績があれば会社と交渉できる

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雇用契約は個人と会社の約束事です。つまり、更新の手続きが必要な契約社員は、正社員ではなかなか口に出しにくいことを言えるということです。

英語やプログラミングなど一定の技術力を持っている方は、特に会社と交渉しやすいといえるでしょう。一定の契約期間で自分の能力の高さを会社に見てもらい、その後の契約更新には、給料アップや、一定の条件クリアでボーナスを支給するように交渉することが可能となります。

通算5年を超えて、無期雇用に転換するという選択肢もありますが、契約社員だからこそのメリットを生かすキャリアプランも存在するでしょう。

ただ、それは能力があっての話。能力を高めて働き方を自分で決める、このためには、しっかりと自分の能力を見極めることが先といえます。

待遇重視なら正社員、保有スキルや明確なライフプランがあれば契約社員

社会的な信用や、待遇面を優先させたい人は正社員の方が向いているかもしれません。しかし、会社によっては転勤の可能性や、さまざまな縛りがあることも考えられます。

将来設計を明確に持っている人や、プライベートを重視したい人などは、契約社員として働くという選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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文・當舎緑(ファイナンシャル・プランナー)

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