「クレジットカードのリボ払い返済がなかなか終わらない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。カードローンへ切り替えるという方法もありますが、いずれにしても利息が発生するので、どちらがお得なのか悩んでしまう方もいらっしゃるでしょう。

本記事では、まずクレジットカードのリボ払いの仕組みを紹介し、返済を終わらせる方法を紹介します。そしてカードローンとの違い、またカードローンへ切り替えるメリットや注意点を解説します。

リボ払いの返済に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

リボ払いはどういう仕組み?「月の返済額を低い水準で一定にする方法」

クレジットカードのリボ払いはどういう仕組みで返済しているのでしょうか。概要を確認しましょう。

1回の返済額を少なく、返済回数を多くしている

リボ払いは「返済回数を限定せず、残高がある限り返済し続ける」返済方法です。

少しややこしいですね。「分割払い」と違いを比較すると理解しやすいかもしれません。

分割払いは「返済回数」を、リボ払いは「月の返済額」を確定させる方法

分割払いとリボ払いは、どちらもお買い物の代金を分けて支払っている点で似ていますが、返済方法に以下のような違いがあります。

・分割払い:返済回数を決める(いつ返済が終わるか決まっている)
- リボ払い:返済金額を決める(いつ返済が終わるか決まっていない)

分割払いは「何回で返すか」という前提から月の返済額を計算するので、完済の日が事前にわかります。一方、リボ払いは「月にいくら返すか」を先に決めてしまうので、完済の日は事前にわかりません。

分割払いとリボ払いの返済シミュレーション

利息の負担を減らしたい場合、どちらの方法でも「早く返す」のがポイントです。分割払いなら返済回数を減らし、リボ払いなら月の返済額を増やしましょう。

以下に分割払いとリボ払いの返済シミュレーションをまとめておきます。この表を見比べると、返済回数や金額がイメージつきやすいのではないでしょうか。

10万円を「分割払い」で返済する場合(金利:18%)
12回払い 24回払い 36回払い
月の返済額 9,100円
(初回は9,920円)
4,900円
(初回は7,120円)
3,600円
(初回は4,150円)
返済総額 110,020円 119,820円 130,150円
負担手数料
(負担する利息)
10,020円 19,820円 30,150円
10万円を「リボ払い」で返済する場合(金利:18% 元金定額返済)
返済額:1万円 返済額:8,000円 返済額:5,000円
返済回数 10回 13回 20回
返済総額 106,701円 108,597円 114,198円
負担手数料
(負担する利息)
6,701円 8,597円 14,198円

リボ払いが終わらない理由

「リボ払いは返済がなかなか終わらない」というイメージはありませんか?分割払いと違い、事前に完済の日を決めていないのもその理由ですが、実はほかにも理由があります。

リボ払いが終わらない理由:元金に対して返済が少なすぎる

上述したリボ払いのシミュレーションでもわかる通り、月の返済額が少ないと返済がなかなか終わりません。

当たり前のように感じるかもしれませんが、実際に計算すると、返済期間の増え方は想像以上に急激だとわかります。

例として、50万円をリボ払いで返済する場合を考えてみましょう。

元金部分を月に1.5万円返す場合、34回(約2年10ヵ月)で完済できます。月の返済額を1万円に減らした場合は50回(約4年2ヵ月)、5,000円まで減らすと100回(約8年4ヵ月)にまで増えます。

(画像=著者作成)

リボ払いは返済額を一定にできますが、返済額を少なくすると返済期間がかなり長くなってしまうのです。

リボ払いが終わらない理由:「元利定額」方式で返済している

リボ払いには2種類あり、「元金定額方式」と「元利定額方式」があります。違いは以下の通りです。

  • “元金”定額方式:元金返済部分を固定する方式
  • “元利”定額方式:元金と手数料(利息)部分の合計を固定する方式

元利定額方式は、返済金額が固定されるため管理しやすいメリットがありますが、元金定額方式より返済額が少なくなります。したがって、返済が長期化しやすい点がデメリットです。

(画像=著者作成)

なかなか返済が終わらないと感じている場合、元利定額方式になっている可能性があります。早く返済したい場合は元金定額方式の方が有利です。どちらの方式になっているか、事前に確認しましょう。

リボ払いを終わらせる3つの方法

リボ払いは決まった額を返済し続ければいつか終わりますが、より早く終わらせる方法もあります。以下の3つが代表的な方法です。

①追加で返済し、早く返してしまう
②他のローンへ切り替える
③債務整理

それぞれ確認しましょう。

①追加で返済し、早く返してしまう

毎月の決まった返済額に加え、さらに多くのお金を返す方法です。大きく以下の2つがあります。

繰上返済:リボ払い残高の一部を追加で返済する方法
一括返済:リボ払い残高をすべて返済する方法

これまでご紹介したとおり、リボ払いは決まった額だけの返済ではなかなか残高が減りません。追加で返済することで、完済までの期間を短くできます。

一時的に支出が多くなる方法なので、家計の収支に余裕がある場合に行いましょう。

②他のローンへ切り替える

他のローンからお金を借り、リボ払いの残高を一括返済する方法です。リボ払いより条件が良いローンで返済すれば、返済しやすくなる可能性があります。

リボ払いの返済に使えるローンは、お金の使い道に制限がない「カードローン」が考えられます。リボ払いからカードローンに切り替える場合については、後ほど解説します。

③債務整理

どうしても返済できない場合に行う方法です。法的な手続きを行い、返済計画を立て直す、または返済を免除してもらいます。

債務整理には主に以下4つの種類があります。

【債務整理 4つの種類】
- 任意整理:裁判所を介さず、当事者同士の話し合いで返済計画を立て直す方法
- 特定調停:裁判所の仲介で、当事者同士の話し合いで返済計画を立て直す方法
- 個人再生:裁判所の仲介で、返済総額を少なくし、原則3年で返済する計画を立てる方法
- 自己破産:裁判所の仲介で、借り手の財産をすべて貸し手に分配し、返済を免除する方法

いずれも必ず返済が免除されるわけではありませんが、どうしても返済できず生活できない場合、自分を守る最終手段として覚えておきましょう。

なお、債務整理の判断は、弁護士などの専門家と相談し、慎重な判断をおすすめします。

「クレジットカードのリボ払い」と「カードローン」はどっちが有利? 

「クレジットカードのリボ払いからカードローンへの切り替え」を考えている方も多いと思います。リボ払いとカードローンはどちらが有利なのでしょうか。

結論!リボ払いよりカードローンが有利 

クレジットカードのリボ払いとカードローンで迷っているなら、「カードローン」をおすすめします。

ただし、カードローンの中でも「銀行系カードローン」または「おまとめローン」が有力な選択肢となります。これらなら手数料(利息)の節約が期待できるでしょう。

もちろん返済方式には注意が必要です。後述しますが多くのカードローンで採用している「元利定額方式」は返済が長期化しやすい仕組みなので、繰り上げ返済などの活用が望ましいでしょう。

次から、なぜこの2つが有利なのか、その理由を詳しく解説していきます。

銀行系カードローンなら金利が下がりやすい 

銀行のカードローンなら、下記のようにより低い金利でお金を借りられる可能性があります。

【銀行系カードローン 上限金利の例】
- 三菱UFJ銀行バンクイック 14.6%
- 三井住友銀行カードローン 14.5%
- みずほ銀行カードローン 14.0%

>>三井住友銀行カードローンの詳細をみる(公式サイト)

一方、消費者金融系カードローンの金利は、18%前後。これはクレジットカードのリボ払い手数料(金利)15~18%と同じ水準です。

実際に適用される金利は契約によって異なりますが、消費者金融系カードローンでは、手数料(利息)の節約にはつながりにくいでしょう。

切り替えるなら、「銀行系カードローン」がいいでしょう。

✔︎実はどちらもリボ払い!?返済方式と手数料(金利)で比較
実は、カードローンの返済方法もリボ払いが主流です。返済方法が同じなので、この点だけでクレジットカードのリボ払いとカードローンのどちらが有利か、一概に結論付けることはできません。

✔︎カードローンの多くは「元利定額」方式 返済が長期化しやすい
カードローンの返済方式は「元利定額」方式が主流です。上述の通り、元金定額方式より返済期間が長期化しやすい方法なので、早く返したい方は選択しない方がよい返済方式です。

【元利定額方式を採用しているカードローンの例】
- 三菱UFJ銀行バンクイック
- 三井住友銀行カードローン
- みずほ銀行カードローン
- アイフル
- プロミス

切り替え先を決める際には、返済方式と手数料(金利)を比較し、慎重に判断しましょう。

>>プロミスの詳細はこちら(公式サイト)
>>アイフルの詳細はこちら(公式サイト)

おまとめローンは一方的に有利な切り替え

カードローン各社は「おまとめローン」などの名前で、切り替え専用のローンを用意している場合があります。これは、一般的に「顧客に一方的に有利」になるよう設計されています。

【おまとめローン 「顧客に一方的に有利」の内容 一部抜粋】
- 切り替え前の金利を上回らない
- 月の負担額が、切り替え前を上回らない
- 担保や保証の条件が、切り替え前より厳しくならない

上記はあくまで一般的な例ですが、借り換えで有利になる可能性は高いといえるでしょう。

クレジットカードのリボ払いからカードローンへの切り替えを迷っているなら、「銀行系カードローン」か「おまとめローン」を選択するといいでしょう!

リボ払いからカードローンへ切り替える3つのメリット

ここで、クレジットカードのリボ払いからカードローンへ切り替える場合の、メリットをまとめておきましょう。

メリット①:金利が下がる可能性がある

上述の通り、銀行系カードローンなら、クレジットカードのリボ払いより金利が下がる可能性があります。

メリット②:返済の一本化ができる 切り替え専用のおまとめローンも

リボ払いを複数している場合、それぞれに返済日が設定されてしまうため、管理が大変です。カードローンで一括返済し、借り入れをまとめれば管理がしやすくなります。

メリット③:カードのショッピング枠が復活する

クレジットカードのリボ払いは、カードのショッピング枠を利用します。カードローンへの切り替えでリボ払いを解消すれば、クレジットカードのショッピング枠の復活が可能です。

リボ払いからカードローンへ切り替える際の注意点

あわせて注意点もチェックしておきましょう。

注意点①:切り替えには審査が必要

カードローンは、申し込みの際に審査が必要です。審査によってはリボ払いを一括返済できる金額を借りられない場合もありますし、またカードローンを断られる可能性もあります。

注意点②:返済計画が変わる

カードローンへの切り替えは返済計画の変更に注意しましょう。「総返済額」や「月の返済額」に変更が考えられるので、無理のない返済ができるか、慎重に検討しましょう。

リボ払いからカードローンへの切り替えは「銀行系」か「おまとめローン」が有力!

クレジットカードのリボ払いは返済が長期化しやすい仕組みになっていますが、繰り上げ返済などを活用すると早い完済が可能です。

カードローンへ切り替えたい場合、比較的金利が低い「銀行系カードローン」、または「おまとめローン」が有力な選択肢です。

いずれの場合でも、切り替えは慎重に判断しましょう。

若山卓也
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。 AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。 AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有

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