長らく社会問題となっている、ニートやひきこもり。内閣府が今年3月に公表した「こども・若者の意識と生活に関する調査(令和4年度)」の結果によると、ひきこもり状態にある人は、15~39歳で2.05%、40~64歳で2.02%。全国の数字にあてはめた推計数は約146万人とされています。
令和の世の中ではスマホやオンラインを中心とした娯楽がさらに進化し、家を出ずともネット環境さえあれば充実した暮らしができてしまいます。そのことが、ニートやひきこもりから脱出する困難さにも繋がっているようです。
「ニートが社会問題になっているということはだいぶ前から知っていましたが、まさかわが子がひきこもってニートになるとは、夢にも思いませんでした……」
やつれた表情で話し出したのは、パートの美知恵さん(仮名・62歳)。美知恵さんには亮さん(仮名・27歳)という息子さんがいます。亮さんがニートになったきっかけは、いったいなんだったのでしょうか。令和の“お金持ちニート問題”について、当事者を取材しました。
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