沖縄県で「いきなりエイズ」割合増加、県が積極的な検査を呼びかけの画像1

 沖縄県で2022年にエイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)患者の割合が増加している。特に、エイズ発症後にHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染していたことが判明する「いきなりエイズ」の患者の割合が増加し、県では積極的な検査を呼びかけ、6月1日から各保健所でHIV検査を夜間や休日に拡充している。

 HIVはヒト免疫不全ウイルスが免疫細胞に感染し、免疫細胞を破壊して後天的に免疫不全を起こす疾患で性感染症の一つだ。エイズはHIVに感染した人が、免疫能の低下により「真菌症・原虫症・細菌感染症・ウイルス感染症・悪性腫瘍」など23の合併症のいずれかを発症した状態を指す。エイズを発症した場合の平均余命は2~3年と言われている。