今から50年近く前、1978年から87年まで「週刊少年サンデー」(小学館)で連載された国民的コミック『うる星やつら』。そのアニメ劇場版第2作である『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』(84)に対し、原作者の高橋留美子が怒っているのではないか?

 アニメ業界で、長年にわたってささやかれてきたウワサである。これまで、さまざまな媒体で留美子先生自身が否定してきたが、浮かんでは消える亡霊のような話題である。

 このウワサが信ぴょう性をもって語られるには、理由がある。『ビューティフルドリーマー』は、押井守監督が『うる星』の世界観を換骨奪胎し、ラムちゃんやあたるといった主要キャラクターの再解釈にまで踏み込んだ意欲作なのだ。その作品性は大いに評価されたが、一方で「これは『うる星やつら』なのか?」というファンからの疑問が噴出した作品でもあった。