5. 松花堂庭園・美術館(京都)
江戸時代初期に文化人として活躍した、石清水八幡宮の社僧・松花堂昭乗ゆかりの施設。国指定の名勝でもあり、約2万平方メートルの広大な敷地は、日本庭園の「外園」と枯山水の露地庭のある「内園」、さまざまな椿が咲く「椿園」で構成されています。
庭園内には3つの本格的な茶室もあり、紅葉シーズンはまさに侘び寂びの世界。のんびりと散策できるお庭になっているので、京都の文化に触れながらゆっくりとした秋の時間を過ごしてみてくださいね。
6. 正暦寺(奈良)
奈良市南東部の郊外にある、菩提山真言宗の本山であるお寺。自然が豊かな山の中に位置しており、3,000本を超えるカエデが秋になると鮮やかに色づく様子が見られることから、「錦の里」とも呼ばれています。
11月初旬から12月下旬にかけて秋の特別拝観も実施。国の重要文化財に指定されている「福寿院」からは、紅葉に染まる借景庭園を眺めることができます。また秋の特別拝観期間にあわせて、秘仏である「本尊薬師如来倚像」も公開されるので、紅葉のタイミングで訪れるのがおすすめです。
7. 曼殊院門跡(京都)
最澄により創建された曼殊院門跡は、境内に作られた枯山水庭園の美しさでも知られる歴史ある名刹。秋の見どころは、正門に当たる勅使門前。上り坂になっている参道を進むと、見事な紅葉アーチが参拝客を出迎えてくれます。
枯山水庭園を囲む木々も、秋は見事に色づき、白い砂と緑で構成された静寂な枯山水の庭に彩りを添えています。紅葉の見頃は10月上旬~12月上旬で、例年11月中は夜間特別拝観と紅葉ライトアップが行われます。
8. 高源寺(兵庫)
兵庫県丹波市にある高源寺は、1325年創建の臨済宗の根本道場です。高源寺は、天目カエデという種類のカエデがあることで有名。中国の天目山に由来するカエデのことで、開祖である「遠谿祖雄禅師」が修行の後に持ち帰ったのが始まりだと言われています。
惣門をくぐると山門まで石段が続きますが、まさにそこはカエデのトンネル!また、多宝塔周辺も見どころの一つとなっています。11月上旬には、山全体が真っ赤になり絶景が広がるので、参拝をしながら楽しんでみてくださいね。