ダイエーとは? 

 1970年代から、日本の小売業界の絶対的な勝者として存在していたダイエー。

 近代日本の小売店で初めてプライベートブランド(以下、PB)を展開したのはダイエーで、第1号は60年に発売したみかんの缶詰といわれているよう。

 90年代半ばには売上高が3兆円に達したといい、栄華を極めるものの、2000年代から業績悪化。09年2月期に270億円の純損失を記録し、14年2月期まで赤字が続いたとのこと。そんなダイエーをイオンは完全買収。15年1月からイオン傘下となり、食品スーパーとして全国に206店舗を運営(2023年6月時点)。ダイエーのPBは消滅しています。

ダイエー、グルメシティ、イオンフードスタイルの違い

 なお、ダイエーは複数の名前で店舗を展開。

 ダイエーのほかグルメシティ、イオンフードスタイルがあり、前者は17年8月、毎日新聞が「『グルメシティ』(90店)を順次改装し、店名を2019年度中に『ダイエー』に変更する方針を明らかにした」と報じています。しかし、現在もグルメシティの名は残っています。

 イオンフードスタイルについては、22年4月、日本食糧新聞が「商業施設内など広域からの集客を見込めるケースはイオンフードスタイルとし、足元商圏を中心とする場合はダイエー屋号を選択する」と報道しています。