長いこと芸能界にいるのに、松本の悪評を聞いたことがない――優木まおみの主張
昨年末、「週刊文春」(文藝春秋)が報じたダウンタウン・松本人志による一般人女性への性加害。芸能界有数の大物のスキャンダルだけに日本中が大騒ぎとなり、松本は芸能活動を休止。松本は記事にあるような女性への性行為の強要はなかったとして、文藝春秋を提訴し、第一回口頭弁論が3月28日に東京地裁で行われると発表された。
裁判が始まるのだから、その判断を待つべきであることはわかっているが、この問題に対する芸能人のコメントを見ていくと、人はいろいろなバイアス(思い込み)を持っているものだなと思わされる。
具体例を挙げてみよう。2月13日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に出演したタレント・優木まおみは「私も芸能界に20年以上いて、松本さんのそのモラハラとか、パワハラっていうのを現場で聞いたっていうことはないんですよ。セクハラにしても」「ジャニーズの問題とか、宝塚のいじめ問題とかと、なんかごっちゃにして扱われること自体が、違う問題なんじゃないかってすごく思っていて、社会的なことにすり替えてコトを大きくしているんじゃないかっていう感覚もすごくしてしまう」とコメントしていた。
優木は、事実関係は不明であるとしていたが、「コトを大きくしている」という発言から、女性の告発を信じておらず、松本寄りのスタンスであると受け取って差し支えないだろう。長いこと芸能界にいるのに、松本の悪評を聞いたことがないというのは事実だと思われるが、これって典型的な心理バイアスといえるのではないだろうか。