消費者金融系カードローン大手の「アイフル」と「アコム」は、どちらも赤がコーポレートカラーで、金利などの条件も同じです。この二社で迷っているという方も多いのでは?一見似ているアイフルとアコムはどう違うのでしょうか。

本記事ではアイフルとアコムの違いを一覧でまとめました。利息負担が小さい方や、利息負担を少なくする方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

アイフルとアコムの違いはどこ? 比較してみよう

利用者数も店舗数も、違いはわずか

利用者数はアコムの方がアイフルより多いようです。また店舗の数もアコムの方が多いですが、そこまでの大きな違いはありませんでした。

「どの会社で借りるか?」を決める際に店舗数の多さなどは大切な要素ですが、この両社ではほぼ同規模と考えてよいでしょう。

アイフル アコム
利用者数
(2020年3月末)
95.0万人 158.9万人
有人店舗の数
(2020年3月末)
20 22
無人店舗の数
(2020年3月末)
849 916

サービスの違いは? スマホアプリに対応しているのはアイフル 土日振込に対応しているのはアコム

アイフルはスマホアプリでキャッシングする「スマホATM取引」が可能ですが、アコムは対応していません。銀行口座へ直接振り込んでもらう「振込キャッシング」は両社対応していますが、土日・祝日に対応しているのはアコムです。

アイフルは通常より金利条件がよくなる「ファーストプレミアムカードローン」を提供していますが、アコムにはそういった上位カードローンの用意はありません。

自分がどういった使い方をしていくのかを想像しながら、これらのサービスを比較してみるといいでしょう。

アイフル アコム
スマホアプリでキャッシング ×
振込キャッシング
土日の対応
×
上位のカードローン ファーストプレミアム
カードローン
金利:3.0~9.5%
(通常:3.0~18.0%)

(通常:3.0~18.0%)

利息負担が少ないのはどっち? 返済方法次第ではアコム

月の返済額の決め方にも違いがあります。アイフルは新たに借り入れた際の残高に応じて一定額を返済する「定額返済」方式で、新たに借り入れない限り返済額は一定です。

アイフル 月の返済額(一例)
借り入れ時の残高 月の返済額
10万円 4,000円
20万円 8,000円
30万円 1万1,000円

アコムは借り入れた際の残高に、アコムが指定する“一定の率”を掛けて返済額を計算する「定率返済」です。一定の率は利用限度額(極度額)によって違うので、返済額が少し分かりにくいかもしれません。

アコム 月の返済額(一例)
借り入れ時の残高 限度額30万円以下
一定の率:4.2%
限度額30万円超
一定の率:3%
10万円 5,000円
※1,000円未満切り上げ
3,000円
20万円 9,000円
※1,000円未満切り上げ
6,000円
30万円 1万3,000円
※1,000円未満切り上げ
9,000円

月の返済額が大きいほど利息負担が小さくなります。上記のルールだけで返済した場合、アコム(一定の率:4.2%)が最も返済額が大きくなるので、利息負担が少なくなります。

金利18%で10万円借りた場合、アイフルとアコムでシミュレーションすると返済の目安は以下のようになります。

アイフル アコム
一定の率:4.2% 一定の率:3.0%
月の返済額 4,000円 5,000円 3,000円
返済総額 12万5,811円 11万9,457円 13万8,846円
利息の負担 2万5,811円 1万9,457円 3万8,846円
返済回数 32回 24回 47回

月の返済額が最も大きいアコム(一定の率:4.2%)で利息負担が最も少なくなりました。ひと月を30日と仮定し計算しているので、実際の金額とは微妙に異なります。利息負担を減らす方法は後述します。

アイフルとアコムは、金利や即日融資対応など共通点も多い

金利やATM手数料などの条件はアイフルとアコムで変わりません。金利は下限から上限まで同じ数字で、利息無料キャンペーンの内容も同じです。

アイフル アコム
金利 3.0~18.0%
申し込みの条件 ・20歳以上
・安定した収入がある
最短の審査時間 30分
即日融資の対応 できる
無利息キャンペーン 初回の契約の翌日から30日間
ATM手数料 自社ATM 無料
提携ATM 1万円以下:110円
1万円超:220円

こんなときはアイフル?アコム?どちらを選べばよいかパターン別に解説

アイフルとアコムは違う点もありますが、基本的な条件は同じです。どちらを選べばよいのでしょうか。パターン別に考えて見ましょう。

①土日に振込で借りたいならアコム

アイフルは土日の振込キャッシングに対応していません。ATMなどからの現金キャッシングには土日でも対応していますが、土日に振込でお金を借りたい場合はアコムを選択しましょう。

②カードを他人に見られたくないならアイフル

アコムはスマホアプリでキャッシングができないので、カードを持ち歩くシーンが多くなると思います。カードを他人に見られるリスクを少なくしたいなら、スマホアプリでキャッシングできるアイフルを選択しましょう。

③審査に自信があるならアイフル「ファーストプレミアム」

上述のように、アイフルには上位のカードローン「ファーストプレミアムカードローン」があります。上限金利は9.5%で、通常の概ね半分です。

通常のカードローンより審査は厳しくなると思われますが、審査に自信があるならアイフルでファーストプレミアムカードローンに申し込みましょう。

アイフルとアコム 両方利用するメリット・デメリット

アイフルとアコムのどちらかを選ぶのではなく、両方利用するのも1つです。アイフルとアコムの両方を利用するメリット、デメリットを確認しましょう。

アイフルとアコム 両方利用するメリット

・利息無料キャンペーンを活用できる
アイフルとアコムは両社とも利息無料キャンペーンを用意しています。条件は初回の契約なので、両社利用すれば2回キャンペーンを利用することができます。

・利用できる場所、機会が増える
アコムとアイフル両方のATMからお金を借りられるので、キャッシングできる場所が増えます。アイフルならスマホアプリでセブン銀行ATMとローソン銀行ATMからキャッシングできますし、アコムなら土日の振込キャッシングにも対応できます。

アイフルとアコムの両方を利用することで、両社の弱点をカバーすることが可能です。緊急の支出はいつ起こるかわかりませんから、いざという状況に対応しやすくなる点はメリットです。

アイフルとアコム 両方利用するデメリット

・管理が大変に 返済日を忘れるリスクに注意
カードローンの返済日は、カードローン会社によって違います。返済額も借りる金額で異なるので、返済計画の管理が少し複雑になるのは避けられないでしょう。

返済方法を口座振替にすれば返済を忘れてしまうリスクを減らせます。残高不足には注意が必要ですが、アイフルとアコムの両方を利用する際には検討してみましょう。

・1社で増枠するより金利が高くなる可能性
カードローンは利用限度額が大きいほど金利が下がる傾向にあります。アイフルは利用限度額ごとの金利を公開していませんが、アコムは公開しており、利用限度額が大きくなるほど低くなります。また、貸金業法上の上限金利も借り入れ金額が大きくなるほど金利が下がります。

利用限度額 1万円以上 100万円以上 301万円以上 501万円以上
アコムの
上限金利
18.0% 15.0% 7.7% 4.7%

 

借り入れ金額 10万円未満 10万円以上 100万円以上
貸金業法上の
上限金利
20% 18% 15%

アコムとアイフル両方で少額ずつ申し込むより、1社でまとめてカードローンを申し込んだ方が金利は下がりやすいといえるでしょう。

利用限度額を引き上げる手続きを「増枠」といいます。増枠には審査がありますが、金利を引き下げたい場合、アイフルとアコム両方を利用するのではなく、どちらか1社に絞った方がよいでしょう。

アイフルとアコムの利息を減らす2つの方法

アイフルとアコムは返済方法の違いで利息負担に違いが出ますが、利息負担を減らす方法はどちらも基本的に同じです。2つ確認しましょう。

①:増枠し金利を引き下げる

上述しましたが、増枠して利用限度額を引き上げると金利が下がる傾向にあります。アイフルの場合は「ファーストプレミアムカードローン」への切り替えも選択肢に入れ、増枠を検討しましょう。

②:繰上返済を利用し、多めに返す

上述した月の返済金額より、多くの金額を返済することができます。「繰上返済」といいますが、返済金額が大きくなるので借り入れ期間を短くすることができ、利息負担を減らすことができます。

10万円を金利18%で借りる場合のシミュレーションを以下にまとめました。繰上返済を利用し、返済額が大きくなると利息負担が小さくなることがわかります。

アイフル アコム
(一定の率:4.2%)
月の返済額 4,000円 4,000円 5,000円 5,000円
繰上返済 0円 6,000円 0円 5,000円
返済総額 12万5,811円 10万9,029円 11万9,457円 10万9,029円
利息の負担 2万5,811円 9,029円 1万9,457円 9,029円
返済回数 32回 11回 24回 11回

上の例では繰上返済を利用し、どちらも月に1万円を返済するようにしています。返済額と金利が同じだと、返済総額や利息負担は同じになります。

アイフルとアコムは基本的に同じ 利息負担を減らす工夫が大切

アイフルとアコムはいくつか違う点もありますが、利用する上で違いはほとんど感じられないでしょう。どちらも繰上返済などを活用し、できるだけ利息負担が少なくなる工夫をおすすめします。

 
文・若山卓也
肩書・ファイナンシャルプランナー
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。

【こちらの記事もおすすめ】
審査なしのカードローンはない!すぐお金が必要な場合の即日融資方法とは
カードローンのメリット・デメリットとは?上手に使いこなすためのポイントも解説
キャッシングとカードローンの違いを解説!金利・返済方法などを踏まえて検討しよう
カードローン(無利息期間あり)のおすすめは?金利・審査・融資額など徹底比較
借り換え可能なカードローンとおまとめローン徹底比較!金利や審査など総まとめ