日本屈指の美肌の湯

平安時代中期の1001年ごろに編纂された『枕草子』に登場する玉造温泉。弱アルカリ性の温泉はクレンジング作用があって、硫酸イオンやメタケイ酸を豊富に含み、製薬会社の調査ではお肌の水分量を165%もアップさせる化粧水並みの泉質を誇ります。そこで界 玉造の大浴場には、温泉水を使った美容アイテムを男女共に用意します。

▲お風呂の前に「温泉いろは」

界ブランドの施設で毎日開催される「温泉いろは」。地元の温泉の歴史や逸話を紹介し、湯船に浸かりながらおこなう簡単な体操なども教えてもらえます。

▲フェイスパックを用意

大浴場の入口に置かれているのは、なんとフェイスパック用の日本酒。松江市にある米田酒造の日本酒とフェイスマスクを用意します。メラニンを抑えるコウジ酸や、肌の成分で、保湿を促す多種多様なアミノ酸が含まれ、美肌の湯とのダブル効果を期待。お酒を枡に入れて客室に持参できるので、お風呂上がりの追いパックも楽しめます。

▲内湯は広々とした湯船

出雲大社のある島根県。宿には、大きな鳥居のある大社のような造りの大浴場を備えます。窓から見える木々の緑も美しく、湯船には勾玉の形をした檜がプカプカ浮いています。奈良時代の733年に編纂された『出雲国風土記』には「ひとたび入れば綺麗になり、再び入れば万病が治る」と記され、当時から肌への効果が知られていました。温泉でたっぷり美肌成分をチャージしておきましょう。

▲「源泉パック」

内風呂には源泉コーナーが設けられ、脱衣場に用意されたパックを枡に入れて源泉を注いで顔に貼れば、お風呂場で天然のフェイスパックができるんです。おすすめ時間は10分ほど。男湯にもあるので、ぜひ試してみてください。きっと効果がありますよ。

▲お社から温泉を投入

広々とした湯船には、お社に見立てた湯口から温泉が注がれます。朝食を終えて朝風呂へ行くと、ちょうど他にお客さんがいなくて、外の緑が日差しに映え、ちょっと神聖な気持ちになりました。

▲季節の移ろいを感じられる露天風呂もあります

八百万(やおよろず)の神々が降り立つ島根県。大浴場はとても雰囲気がある造りです。さらに泉質がたいへんよく、今まで  “美人の湯” なるものにはずいぶん入りましたが、玉造温泉は群を抜いて実感しました。

▲湯上り処

大浴場入口前の湯上がり処にはドリンクを用意。マメ科の植物カワラケツメイから作った「はま茶」は、山陰地方で飲まれている健康茶。のど越しがよく、ほんのり甘味も感じます。「ゆずレモン水」もスッキリ。さらにお隣の鳥取県のアイスキャンディ「大山白バラ牛乳」のミルクと抹茶、コーヒーの3つの味も楽しめます。