河合自身も、2月に出演したトーク番組『ボクらの時代』(フジテレビ系)で、ライバル視している「仕事が増えると悔しいタレント」としてお笑いコンビ・かまいたちとバラエティで活躍しているNMB48・渋谷凪咲を挙げるなどし、今までのジャニーズとは一線を画した路線を進んでいる。

「これまでも中居正広さん(現在は独立)や関ジャニ∞の村上信五さんらがバラエティ班として先陣をきって活躍してきましたが、あくまで『MCもできるジャニーズタレント』という扱いでした。河合さんのように”芸人”としてフィーチャーされるのは、ジャニーズでも過去に例がないのでは。ニューヨークの動画でも屋敷裕政さんが『ほぼ芸人みたいな動きをしている』と言ってましたが、河合さんはロケも上手いし、ひな壇でのガヤも裏回しもできる。おまけに、ジャニーズの先輩・後輩のエピソードトークも豊富なんですよね。ワイドショーや全国区のバラエティ番組だけでなく、ローカル番組などでも引っ張りだことなっていますが、オファーが絶えないのも納得です。ダウンタウンの松本人志さんも一目置いているそうですから、芸人たちからの評価も非常に高い」(バラエティ番組製作会社関係者)

 松本は2020年に“ジャニーズの長男”といわれた近藤真彦(現在は独立)の不倫スキャンダルが発覚した際、バラエティ番組などでジャニーズタレントをイジりづらい空気があり、そうした「忖度」めいた風潮が不祥事につながったのではと指摘。その上で、ジャニーズの先輩をものまねでイジっている河合について「本当にすごく頑張ってると思う。ジャニーズの内部から(イジりづらい風潮を)緩和させていってる。あれってジャニーズにとってもすごくいいと思う」とべた褒めしていた。

 ジャニーズの体質にまで影響を与えているという河合の存在感は、事務所内でも徐々に大きくなっているという。

「CDセールスではSnow ManやKing & Prince、なにわ男子がトップクラスですが、裏の“稼ぎ頭”は間違いなく河合郁人でしょう。デビュー直後の不遇時代は『1カ月のスケジュールが真っ白』ということもあったそうですが、現在は『稼働率』でジャニーズ内ナンバーワンになった。さらに、これまでジャニーズタレントが出演してこなかった部類のテレビ番組も新規開拓しているし、河合のバーターで仕事が増えたジャニーズJr.もいるので、事務所にとって非常にありがたい存在。現在はゲスト出演が多いですが、今の勢いが続けば事務所のプッシュが本格化し、あと1~2年のうちにMCとして冠番組を持つようになるかもしれません」(ジャニーズに詳しい芸能ライター)

 昨年、情報番組『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)の代理MCを務めた際も「司会がすごくうまい」「安定感がある」と好評だった。バラエティに限らず、情報番組でMCができる実力があるとなれば幅広い展開が期待できる。世間からの河合の認知度や支持が高まればA.B.C-Zの人気を引き上げることにもつながるだけに、今後のさらなる活躍に期待したい。