究極の体験!キャビアの味比べ

ここでテーブルを離れ、キャビアの試食コーナーへ。5種類の味が用意されたキャビアは、無塩で4時間経過したもの、塩分濃度3%で4.5時間経過、塩分濃度3%で6時間経過に加え、醤油漬け、紹興酒漬けを用意。さらに調味料が9種類用意され様々な味を試せるほか、セルフで「キャビアの軍艦巻き」まで作れる!という、どんな食通の方も体験したことのない驚きの内容です。

▲キャビア試食コーナー

キャビアを自分好みで味付けして楽しめる貴重な機会。

▲無塩で4時間経過したキャビア

キャビアのために用意された調味料は、ヒマラヤ岩塩、豆板醬、XO醬、ワサビ、薄口醤油、醤油パウダー、生醤油糀、生醤油 蔵造り、吉野杉樽 天然醸造醤油。たとえばキャビアをワサビ+醤油で食べる斬新な試み。他ではできない体験です。

▲お好みの味わいで楽しめる調味料

個人的に最もお気に入りの食べ方は、無塩キャビアを軍艦巻きにたっぷり盛って、本わさびと少しだけ味つけ程度に醤油に浸していただく組み合わせ。ワサビのツーンとした辛味がキャビアによく合いました。これぞ究極の贅沢です。

▲キャビアの軍艦巻き。和の食材とベストマッチ

おそらくこれまでの人生で食べてきたキャビアの総量の、何倍もの量をこの日にいただきました。今回の試食会を参考に、多少内容の変更はあると思われますが、2024年2月11日(日)には、塩分濃度を変えたキャビアを様々な薬味と共にテイスティングする第3回「出来立て自家製オリジナルキャビアの晩餐会」が、一般のお客様向けに行われます。

メイン料理も驚きの連続

ここからはメイン料理が続きます。2021年に中国料理で「黄綬褒章」を受章した羽田満「翠林」料理長渾身のスープです。野菜を5時間煮込み、食べる直前に鳥豚牛肉を6時間煮込んだスープを合わせたもの。透き通ったスープはクリーミーでコラーゲンたっぷり。鮫のほっぺはフワトロで、ヨシキリザメの姿煮もこんなに大きなものが使われて、幸せいっぱいの気分になるスープでした。

▲「気仙沼産フカヒレ入り滋養蒸しスープ」

メイン料理登場の演出も見事です。幕が上がると大きな額縁が現れ、まるで絵画のような仙台牛の骨付き肉が現れます。肉は栗原産の数少ないメス牛で、肥育促進剤などを一切使わない生産者から直接半頭分買い付けています。

▲額縁に吊るされた骨付き肉を解説する菅井敏彦総料理長

目の前のステージでカットされる牛肉も、規模の大きな晩餐会でしか見られない光景です。じっくり時間をかけて焼き上げたローストビーフは、まわりを脂で包まれていて蒸し焼きになっています。

▲こんなシーンを見られるのも晩餐会の醍醐味

宮城の季節野菜とともにグレービーソース・ヴィオレットマスタードでいただきます。肉はたいへん柔らかく、肉汁や旨味が広がる逸品でした。

▲「栗原産骨付き仙台牛サーロインのローストビーフ」