雪景色がいっそう趣深い「大内宿」や、たくさんの白鳥と芸術的なしぶき氷の絶景に出会える「猪苗代湖」、冬だけ姿を現す巨大な氷瀑「イエローフォール」など、冬の福島旅行におすすめの観光スポットをご紹介します。
1. 大内宿
南会津にある、江戸時代の町並みを今に残す宿場町・大内宿。江戸へ向かう大名たちの宿駅のひとつとして栄え、現在でも40軒ほどの茅葺き屋根の民家が整然と並んでいます。茅葺き屋根の建物の一部は土産店や飲食店になっており、ネギを使ってワイルドにいただく高遠そばが有名です。冬になって雪が積もると、いっそう趣深い景色が広がります。
そんな大内宿に一年で最も観光客が多く訪れるのが、毎年2月の第2土・日曜に開催される「雪まつり」の期間。50基ほどの灯篭が灯り、雪がつもる茅葺き屋根の民家がライトアップされる姿は、とても幻想的です。冬の福島旅行では、ぜひ立ち寄りたい観光スポットですね。
2. 猪苗代湖
日本国内で4番目の大きさを誇る猪苗代湖。冬の期間は、遠くシベリアから飛来するたくさんの白鳥と、芸術的なしぶき氷の絶景に出会うことができる、冬の福島旅行にはぴったりの観光スポットです。
白鳥は猪苗代湖畔のあちこちに飛来しますが、おすすめの観賞スポットは猪苗代湖の北東に位置する白鳥浜や、南側に位置する青松浜。晴れていれば、どちらの浜からも雄大な磐梯山をバックに、たくさんの白鳥が湖にたたずむ光景が見られます。
またしぶき氷とは、湖の水が強い風にあおられて岸辺の樹木に氷着したもの。枝がすっぽりと氷で包まれ、ツララが垂れ下がる、厳寒期の1月〜2月にしか見られない自然の造形美です。しぶき氷のできる場所は、猪苗代湖の天神浜駐車場から、湖面沿いに志田浜方面へ1kmほど進んだ地点。雪の積もった林の中を歩いて進むことになりますので、しっかりした装備が必要です。
白鳥は例年11月上旬〜4月頃まで姿がみられますが、しぶき氷と白鳥の両方を見たい方は、しぶき氷のできる1月〜2月の間に訪れてみてくださいね。
3. 芦ノ牧温泉
「芦ノ牧温泉」は、かつて幻の温泉郷と呼ばれた秘湯感のある温泉地。渓流沿いにひっそりと温泉街が広がっており、冬には雪見風呂を楽しめる温泉宿もあります。
通称・美肌の湯に浸かりながら、ダイナミックな渓谷美が堪能できる温泉旅館に滞在するのもよし、温泉街を散策しながら、足湯めぐりをするのもおすすめ。塔のへつりや大内宿など周辺に観光地も多く、冬の旅行にぴったりですよ。
また近年、大ヒットしたアニメ『鬼滅の刃』に出てくる敵の本拠地「無限城(むげんじょう)」に似ていると話題になったのが、芦ノ牧温泉にある「大川荘」。館内に入ると吹き抜けになったロビーに浮き舞台があり、周囲は格子や階段など、木がふんだんに使われています。
また芦ノ牧温泉には、1月下旬から2月末までスノーパークもオープン!かまくらに入ってお餅を食べたり、ソリ遊びやスノーモービルに乗車体験ができたり、雪遊びも満喫できますよ。