実写映画で最もヒットした「ジャンプ」作品は?

 一方、「ジャンプ」系列の原作を“実写”映画化した作品もこれまで多数公開されている。アニメ映画に比べるとインパクトに劣るが、09年5月30日公開の『ROOKIES-卒業-』(原作は森田まさのり氏の『ROOKIES』で、かつて「ジャンプ」で連載)は、最終興収85.5億円で歴代73位。「ジャンプ」実写映画化作品でトップの成績を収めている。

 なお、昨年は、『聖闘士星矢 The Beginning』(4月28日公開)、『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(5月26日公開)、『キングダム 運命の炎』(7月28日公開)が公開された。

 原泰久氏が「週刊ヤングジャンプ」で連載している『キングダム』の実写映画シリーズは、俳優・山崎賢人が主演を務め、『運命の炎』で3作目。全国376スクリーンで上映を開始した初週末に興収10億5100万円をあげ、映画ランキングでは4週連続1位を獲得。今年7月にはシリーズ4作目となる『大将軍の帰還』の公開も控えている。

 一方、『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は荒木飛呂彦氏が09年に「ウルトラジャンプ」で発表した同題原作の実写版で、主演は高橋一生。全国272スクリーンという中規模での公開ながらも初動3億1500万円、映画ランキング3位での発進となった。なお、同映画はネット上でも人気が高かったドラマ『岸辺露伴は動かない』(NHK総合)のキャスト・スタッフが続投していたこともあり、原作ファンのみならず映画ファンからも注目されていた模様。