7. 千秋公園
秋田藩主・佐竹氏の居城「久保田城」の城跡を、明治29年(1896年)に造園家の長岡安平氏の設計により整備された公園。久保田城は天守閣や石垣をもたない平山城であったことが特徴で、また火災などにより現存するものは多くありませんが、本丸の石段や御物頭御番所が残るほか、表門や御隅檜が復元されています。桜の時期が有名ですが、冬は木々に雪吊りがほどこされ、雪が降り積もった景色も情緒があります。
8. 秋田県立美術館
千秋公園の向かいに平成25年(2013年)に開館した美術館。建築家・安藤忠雄氏による設計で、支柱のない螺旋階段や、三角形の吹き抜け空間になっているエントランスホールなど、建物自体も大きな見どころです。
平野政吉美術財団所有の藤田嗣治作品を展示するほか、年に5回程度の企画展を開催。館内2階にはカフェも併設しており、ガラス窓の向こうに広がる水庭越しに、雪がつもる千秋公園を眺めながらのティータイムを楽しめます。
また11月下旬から2月末まで、美術館周辺の「エリアなかいち」を中心に、イルミネーションやクリスマスマーケット、ミニかまくら制作体験などが行われる「あきた光のファンタジー」も開催。冬ならではのイベントもあわせて楽しんでみては。
9. 大館アメッコ市
天正16年(1588年)頃が起源と言われている民俗行事。毎年、2月の第2土曜日とその翌日に開催されており、“この日にアメを食べると風邪をひかない”と伝わることから、枝アメをはじめ、様々なアメを販売する露店が立ち並ぶ珍しい行事で、県内外から多くの観光客が訪れています。
期間中は、大館で一番高い山である田代岳から、神様がアメを買いにやってくるという言い伝えを再現した「白ひげ大神巡行」や「秋田犬パレード」など、様々なイベントも開催されます。
10. リゾートしらかみ
JR五能線の秋田駅と青森駅間を結んで走るリゾート列車。1997年の秋田新幹線の開業と共に、運行が始まり、美しい海岸線を走る列車として人気を博しています。車両は白神山地ゆかりの生物や植物をイメージしたカラーの「くまげら編成」「青池編成」「橅編成」の3種類。座席は全席指定席で、フルフラットにもできるボックス席があるのも特徴です。
とくに冬は車窓から、日本海の荒波や世界遺産・白神山地の雪景色なども堪能できて、情緒たっぷり。車両によっては、アルコール類や白神山地の自然水で淹れたコーヒー、スイーツなど沿線の特産品を販売していたり、イベントなども楽しめます。