14.仙台大観音
正式名称は、仙台天道白衣大観音(せんだい てんどう びゃくえだいかんのん)。杜の都・仙台市泉区実沢の小高いエリアに立ち、市民を見守っています。創建は1991年。日頃の信仰心と名所を仙台につくりたいという個人の想いから、ニュータウン開発を行った企業によって建立されましたが、その後、真言宗の寺院・大観密寺(だいかんみつじ)に譲渡され現在に至ります。
観音像の全長は、仙台市制100周年を記念して、高さを100m、21世紀の繁栄を願って地下を21mとしたそうです。この観音様は、聖観音(しょうかんのん)や千手観音など数ある観音様の中でも白衣(びゃくえ)観音といわれる観音像で、争いごとや戦争を防ぐ力をもつ観音様といわれています。
右手には、すべての願いを叶える珠・如意宝珠(にょいほうじゅ)を持ち、左手には知恵の水を蓄えた水瓶を手にしています。市内のさまざまな場所から見られるその姿が、ゲームのラスボスみたいだと話題になり、合わせて胎内の吹き抜け空間が宇宙船のような非現実的な空間であることから、人気になっています。