迫力ある樹氷を眺められる「蔵王山」や、ノスタルジックな冬の温泉街の景色が堪能できる「銀山温泉」、豪雪地帯ならではの雪イベント「雪旅籠の灯り」など、冬の山形旅行におすすめの観光スポットをご紹介します。
1. 蔵王山/蔵王樹氷まつり
高山帯に生育するアオモリトドマツが雪と氷で覆われ、奇妙に形作られることから “スノーモンスター” の異名も持つ樹氷。蔵王山では冬の間、山頂付近〜中腹で見ることができます。
例年11月〜12月ごろから樹木が氷と雪で覆われ始め、時間の経過とともに徐々に氷と雪の層が厚くなっていきます。一番の見頃は2月で、3月上旬頃までは観察が可能です。
蔵王山では山頂まで運ぶ蔵王ロープウェイが運行されており、利用すれば真冬でも山頂まで誰でも簡単に登ることができます。また、例年12月下旬頃~2月下旬頃は「蔵王樹氷まつり」も開催!雪上車・スノーモービルの乗車体験や花火の打ち上げなど、さまざまな催しが行われます。
また「蔵王樹氷まつり」の期間中、金土日を中心に行われる夜間ライトアップは必見!闇の中に浮かび上がる幻想的な樹氷の姿を観賞できて、冬の旅行先にもおすすめですよ。
2. 蔵王温泉
およそ1,900年前に開湯された日本屈指の古湯、「蔵王温泉」。山形蔵王温泉スキー場とともに栄え、昔ながらの温泉宿がつづく、風情ある街並みが広がっています。
泉質は全国2位の強酸性温泉で、「美肌の湯」としても定評があります。温泉街には3つの共同浴場に足湯、源泉かけ流しの露天風呂など、いくつもの日帰り入浴施設があり、湯めぐりにオススメですよ。
樹氷鑑賞やウィンタースポーツを楽しんだ後は、ぜひ温泉に浸かって身体を癒してくださいね。
3. 山寺(宝珠山 立石寺)
松尾芭蕉の名句「閑さや 巖にしみ入る 蝉の声」が詠まれた場所として知られる、「宝珠山 立石寺」。山のなかにお寺があり、「山寺」とも呼ばれます。登山口から頂上の奥之院までは1,000段を超える石段がつづきますが、冬は山道も石段も雪に覆われ、静寂に包まれた水墨画のような世界が広がります。
芭蕉の名句のように、蝉の声がきこえる夏場が観光には最適かもしれませんが、冬には雪化粧をした美しい景色を眺めることができますよ。
雪深い地域ということもあり、冬の山寺参拝は防寒対策をしっかりしましょう。足元は滑りにくい雪用のブーツがベスト。登っているうちに汗をかくこともありますので、着脱できる防寒着を重ね着すると安心です。