タレントの身に危険が及ぶ企画でいうと、21年8月放送の「クロちゃん部屋ごと無人島生活」がその代表例とのこと。

「安田大サーカスのクロちゃんが無人島に隠された7つのボウリング玉を探し出しながら、島からの脱出を試みる内容でしたが、30mの高さがある断崖絶壁を登ったり、ボウリング玉を持ったまま海を泳いで渡るなど、危険極まりない行為が多数見受けられた。視聴者からは心配の声が寄せられるとともに、それを放置したまま観察するスタッフへの非難も飛び交いました」(同)

 ほかにも23年3月放送の「砂かけババア、部屋に出たら最悪説」という説では、妖怪・砂かけババア風の格好をした女性が、芸人の部屋を砂まみれに。芸人の身に危険が及ぶわけではないものの「かわいそう」「やりすぎ」などと、視聴者から批判が飛んだ。

「最も炎上の頻度が高いのは、芸人の身に危険が及ぶ企画ですが、とはいえ、『番組内で目立てるので、芸人的にはおいしい』という大前提がある。芸人も過激な企画に恐れつつ、仕事が増えるきっかけになると、番組出演による恩恵を感じているはずです。それゆえに『水ダウ』は、コンプライアンス違反を免れている感もあり、そこはスタッフの手腕も大きく影響しているのでは」(テレビ業界関係者)

 来年で放送10周年を迎える『水ダウ』。ダウンタウンの芸人寿命をも伸ばしたといわれる人気番組だけに、これからも突飛な企画で視聴者を驚かせることだろう。