『ラジエーションハウス』『監察医 朝顔』がヒット、フジ月9の方針転換
しかしその後、月9ドラマは時代の流行に合わせ、ラブストーリーを捨てて、医療モノや刑事モノに方針転換。というのも、低迷期の中、17年7月期の山下智久主演『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON』だけは、人気シリーズの続編とあって全話平均14.8%を獲得。月9はこの路線に活路を見いだしたのだろう。
「結果的にこのシフトチェンジは大成功。19年4月期の窪田正孝主演『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』、同7月期の上野樹里主演『監察医 朝顔』は全話平均で12%を超え、いずれも続編が制作された。また21年4月期の竹野内豊主演『イチケイのカラス』、22年1月期の菅田将暉主演『ミステリと言う勿れ』は全話2ケタで推移し、『ラジエーションハウス』に続いて劇場版も公開となりました。こうして月9は枠廃止の危機を脱却することに成功したのです」(同)