10. 鈴木大拙館
仏教哲学者である鈴木大拙を知り、思想を学び、そして訪問者自らが思索をめぐらせるために作られました。館内には鈴木大拙ゆかりの品を展示するコーナーや、著書を閲覧できるコーナーなどがあります。
水に囲まれた「思索空間」は建築的な美しさと静けさを兼ね備えており、訪れた者が自ら思索に浸れる空間となっています。とくに冬は水鏡の庭に降る雪を眺めつつ、心静かな時間を過ごしてみてくださいね。
11. 金沢港いきいき魚市
金沢港はもちろん、近港から水揚げされた地物の魚を中心に厳選して販売している魚市場。「近江町市場」は観光客で混雑していることが多いですが、こちらは少し穴場的なスポットのため、ゆっくりと商品を探したり、水揚げされたばかりの新鮮な海の幸をその場でいただいたりできます。
冬に訪れたなら、絶対に味わいたいのが加能ガニや香箱ガニ!11月のカニの初売りで店頭にずらりと並び、加能ガニは11月~3月まで販売されますが、香箱ガニは11月~12月と限られたシーズンしか手に入りません。もちろん、カニもその場でいただくことができるので、金沢の冬の味覚をぜひ堪能しましょう!
12. 尾山神社
加賀藩の藩祖である前田利家公と正室お松の方を祀る神社。ぜひ見ておきたいのが、国の重要文化財にも指定されている”神門”です。和漢洋の三様式が用いられた珍しい門で、第一層には戸室石、そして最上階の三層目には美しいステンドグラスが飾られています。
冬になると雪をかぶった神門とステンドグラスが、幻想的な雰囲気に。また、神門は夜になるとライトアップされ、ステンドグラスの部分がより一層美しい光をはなちます。
13. 国立工芸館
東京国立近代美術館工芸館が、2020年(令和2年)10月25日に金沢市の本多の森に移転し「国立工芸館」として開館。陶芸や漆工、木工、竹工、金工、染織など東京国立近代美術館工芸館が所蔵する約3,900点のうち、およそ1,900点が金沢に移されました。
建物は、国の登録有形文化財である「旧陸軍第九師団司令部庁舎」と「旧陸軍金沢偕行社」を移築し、それぞれを展示棟と管理棟として使用。2つの建物のあいだにはガラス張りのエントランスが設けられています。毎日、日没〜22時までライトアップが行われていて、冬の時期は雪の中にたたずむより雰囲気ある姿を眺めることができます。