1位は『座頭市』、時代劇では異例の“タップダンスシーン”が大反響
第1位は、目が見えない謎の侠客・市(いち)の活躍を描いた作品『座頭市』で28.5億円。『ヴェネツィア国際映画祭』の監督賞(銀獅子賞)など、国内外でさまざまな賞を受賞した。
「同作の終盤には、時代劇としては異例中の異例といえる、下駄を履いた農民たちによる“タップダンスシーン”があり、これが大きな反響を呼んだ。『このシーンは必要あるのか?』『とんちんかんすぎる』と首を傾げる人もいた一方、これこそ“北野作品らしさ”と好意的に捉える人も少なからずおり、賛否両論を巻き起こしました。ただいずれにせよ、多くの人の記憶に深く刻まれるシーンになったのは間違いありません」(同)
第2位は藤竜也主演の『龍三と七人の子分たち』で16億円。オレオレ詐欺に引っかかった元ヤクザの龍三が、金なし、先なし、怖いモノなしの“ジジイ軍団”を率い、世直しに立ち上がるという痛快アクションコメディ。中高年~シニア層へのウケが良く、興行成績が伸びたようだ。