8. 松本城
犬山城、彦根城、姫路城、松江城とならび、日本に5つしかない国宝の城のひとつ。五重六階の天守としては現存する最古のもので、戦国時代の永正年間に造られ400年以上の歴史をもちます。最上階までは階段を上っていきますが、その段数が約140段で最大傾斜が61℃とかなり急なのも特徴。天守閣からは、冬であれば美しい雪景色が眺められ、戦国の時代に思いを馳せることができますよ。
さらに、2024年は「国宝松本城天守プロジェクションマッピング」と題して、歴史と文化、世界に誇る日本の美をモチーフに、松本城へデジタルアートの投影が行われます。開催期間は12月中旬〜2月中旬までで、時期によって替わる3つのプログラムが用意されています。
このほか1月最終の金・土・日には、恒例の「国宝松本城氷彫フェスティバル」も開催され、氷彫制作が夜を徹して行われます。松本城内だけでなく、松本市街地のさまざまな場所にも氷で作られた彫刻が並ぶので、冬の観光におすすめですよ。
9. 御射鹿池
御射鹿池は茅野市豊平の山あい、標高約1,500mの場所にある小さなため池です。八ヶ岳中信高原国定公園に指定されており、2010年には農林水産省の「ため池百選」にも選定されています。
かつては小さな農業用水のため池に過ぎない場所でしたが、著名な日本画家・東山魁夷画伯が作品のモチーフにしたことや、液晶テレビのCMで取り上げられたことなどをきっかけに一躍有名になり、多くの観光客が訪れる人気スポットとなりました。
一面銀世界に包まれる冬の時期は、とくに御射鹿池の美しさが際立ちます。水鏡に反射する景色は、幻想的でどこか静けさを感じられ、冬にこそ訪れたい絶景スポットです。
10. 白川氷柱群
木曽御嶽山の麓に冬季に出現する、巨大な氷柱が連なる絶景スポット。12月から少しずつ凍りはじめ、最低気温が−10℃から−20℃にまで冷え込む厳冬期の1〜2月に、氷柱が大きく育った姿を見ることができます。年によって変動はあるものの、幅約250m、高さ約50mにもおよぶ大きさになることもあり、迫力満点!
昼間に太陽の光を浴びると青白く見え、氷のカーテンのような幻想的な風景が広がります。また例年1月中旬~2月下旬の日没後にはライトアップも行われていて、昼間とはまた違った表情も楽しめますよ。