伊東英明『悪の教典』、生田斗真『土竜の唄』がランクイン!

 1位は、12年11月10日に伊藤英明主演で公開された『悪の教典』。原作は小説家・貴志祐介氏の同題作品(文藝春秋)で、“表の顔”は生徒や保護者に好かれる人気者、“裏の顔”はサイコキラーの教師・蓮実聖司(伊藤)を主人公としたバイオレンス・ホラー映画。二階堂ふみ、染谷将太、林遣都、山田孝之らも出演し、最終興収23.4億円を記録した。

 2位は、14年2月15日公開の『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(主演・生田斗真)。こちらは漫画家・高橋のぼる氏が「週刊ヤングサンデー」(小学館)と「ビッグコミックスピリッツ」(同)で連載してきた『土竜の唄』の実写化シリーズ第1作目で、脚本は宮藤官九郎氏。通称「モグラ」と呼ばれる潜入捜査官になるよう命じられた菊川玲二(生田)が、暴力団組織・数寄矢会の権力闘争や、日本最大の暴力団・蜂乃巣会との抗争に巻き込まれていくというストーリー。最終興収21.9億円をあげた。

 3位は、大沢たかお主演で13年4月26日に公開された『藁の楯』。漫画家としても活動し、03年以降は小説家業がメインとなっている木内一裕氏の同題小説(講談社)が原作のサスペンスアクション映画である。孫娘を殺害された政財界の大物・蜷川隆興(山崎努)が、行方不明の犯人を「殺してください」と呼びかけ、10億円の謝礼を出すと宣言。名指しされた犯人の清丸国秀(藤原竜也)は福岡県警に自首し、警視庁警備部SPの銘苅一基(大沢)、白岩篤子(松嶋菜々子)らが福岡から警視庁まで移送することになるが……という内容。最終興収は18.3億円だった。

 4位は、10年9月25日に公開された『十三人の刺客』(主演・役所広司)で、1963年の同題映画(監督・工藤栄一氏、主演・片岡千恵蔵)のリメイク作品。江戸時代末期、明石藩主・松平斉韶(稲垣吾郎)の暗殺を命じられた島田新左衛門(役所)を中心とした集団抗争時代劇で、当時、稲垣の怪演ぶりが大きな話題になった。最終興収は16.0億円。

 5位は、映画『土竜の唄』シリーズ第2作目となる『土竜の唄 香港狂騒曲』(16年12月23日公開)。第1作目と同じく生田が主演し、今作では玲二が極悪非道なチャイニーズマフィア・仙骨竜の撲滅などを命じられるというストーリーを展開。最終興収は14億3000万円と、第1作目から大幅にダウン。なお、同ランキングではトップ10圏外となったシリーズ第3作目の『土竜の唄 FINAL初動不明』(21年11月19日公開)は最終興収4億円だった。