7. 十和田湖(青森)
青森県と秋田県にまたがり、奥入瀬渓流とともに青森を代表する特別名勝・十和田湖。コバルトブルーの美しい湖で、周囲は約47km、水深は約326.8mあり日本で第3位の深さを誇ります。標高1,000mほどの御鼻部山展望台からは、十和田湖とその周辺の自然豊かな風景を大パノラマで眺められます。
新緑や紅葉シーズンはもちろんですが、冬の雪景色もおすすめ。また2月中は「十和田湖冬物語」というイベントも開催され、打ち上げ花火や雪景色が楽しめるツアー(要予約)なども用意されています。雪国ならではの体験ができるので、冬に訪れるのにもぴったりな観光スポットです。
8. 蔵王山(山形)
樹木が雪と氷で覆われ、奇妙に形作られることから、「スノーモンスター」の異名も持つ樹氷。蔵王山では冬の間、山頂付近〜中腹で見ることができます。
例年11月〜12月ごろから樹木が氷と雪で覆われ始め、時間の経過とともに徐々に氷と雪の層が厚くなっていきます。3月上旬頃まで観察できますが、一番の見ごろは2月。氷着と着雪が最も盛んな時期で、大きく育った樹氷が立ち並ぶ様子は圧巻です。
蔵王山では山頂まで運ぶ蔵王ロープウェイが運行されており、利用すれば真冬でも山頂まで誰でも簡単に登ることができます。12月末〜2月末の期間、金土日を中心に夜間のライトアップも開催されているので、冬の観光スポットとしてもおすすめ。闇の中に浮かび上がる、幻想的な樹氷の姿を観賞できますよ。
9. 猪苗代湖(福島)
日本国内で4番目の大きさを誇る猪苗代湖。冬の期間は、遠くシベリアから飛来するたくさんの白鳥と、芸術的なしぶき氷の絶景に出会うことができる、冬の東北旅にはぴったりの観光スポットです。
白鳥は猪苗代湖畔のあちこちに飛来しますが、おすすめの観賞スポットは猪苗代湖の北東に位置する白鳥浜や、南側に位置する青松浜。晴れていれば、どちらの浜からも雄大な磐梯山をバックに、たくさんの白鳥が湖にたたずむ光景が見られます。
またしぶき氷とは、湖の水が強い風にあおられて岸辺の樹木に氷着したもの。枝がすっぽりと氷で包まれ、ツララが垂れ下がる、厳寒期の1月〜2月にしか見られない自然の造形美です。しぶき氷のできる場所は、猪苗代湖の天神浜駐車場から、湖面沿いに志田浜方面へ1kmほど進んだ地点。雪の積もった林の中を歩いて進むことになりますので、しっかりした装備が必要です。
白鳥は例年11月上旬〜4月頃まで姿がみられますが、しぶき氷と白鳥の両方を見たい方は、しぶき氷のできる1月〜2月の間に訪れてみてくださいね。