「投資をするには証券会社で口座を作らないと」――。そう思っている人も多いと思いますが、決してそんなことはありません。投資は銀行でもできます。銀行の窓口で投資用の口座をつくることができるのです。

ただし銀行ではできないこと、買えないものもあります。証券会社との違い、銀行で口座をつくるメリットやデメリットは何でしょうか。

投資をする時、銀行と証券会社の違いは?

(写真=j.chizhe/Shutterstock.com)

証券会社との違い1 買える商品数が少ない

銀行と証券会社の一番の違いは取り扱う商品の数と種類です。銀行の場合は債券と投資信託のみです(投信を買うには、通常の銀行口座とは別に「投資信託口座」が必要です)。株式投信は買えますが、個別銘柄への投資はできません。

一方、証券会社の場合は、株式や先物取引、FXなどさまざまな取引ができます。投資信託の種類も銀行に比べると証券のほうが豊富です。

銀行の取扱商品が少ないことはデメリットである反面、「商品が多いと選ぶのは大変」という人にとっては商品選びがしやすいというのがメリットともいえます。

証券との違い2 店舗が多く訪問しやすい

銀行のメリットは、近所に窓口がある可能性が高いこと。例えば、新宿区にある店舗数を比較すると、証券会社大手3社(野村証券、大和証券、みずほ証券)は14店舗であるのに対し、メガバンク3社(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)は19店舗あります。

また、銀行であれば日常的に預金の入出金、振り込みなどで足を運ぶ回数が多いと思いますので、「ついでに投資ができる」ともいえるでしょう。

銀行でも証券会社でもインターネットで口座開設から取引(入金、購入、出金)までできますが、商品購入のための入金方法に違いがあります。

証券会社の口座に入金する場合、指定された銀行や提携ATMからとなり、振込手数料がかかることもあります。銀行の場合は同じ会社内のやり取りなので、入出金時の手数料がかかりません。

銀行でもNISAはできるの?

(写真=PIXTA)

こうした違いはありますが、一人当たりの証券口座数は制限されている訳ではないので、銀行と証券会社両方で口座を開設することも可能です。

ただしNISA口座は一人1口座しかつくれませんから、これからNISAを始めようとしている人は、銀行か証券会社か、どちらで口座を開設しようか迷っているかもしれません。

NISA口座で対象となっている商品は、国内外の上場株式、株式投資信託ですが、銀行では株式の取り扱いはありません。NISA口座で株式投資を考えられている方は証券会社が適しているといえます。

「つみたてNISA」に関しては、取り扱いの商品数に違いがあるだけで銀行も証券会社も大差はありません。

銀行で投資用の口座はどうやって開設するの?

(写真=PIXTA)

銀行で投信口座などを開設する方法は3つあります。インターネットでの申し込み、インターネットで資料請求して郵送、店頭窓口で行う――です。

開設方法や必要書類は、証券会社で口座をつくるときとそう変わりません。必要な書類は金融機関によって多少異なりますが、おおむね以下のとおりです。

  • マイナンバーの記載された書類(個人番号カード、通知書など)
  • 本人確認書類(運転免許証や健康保険証など)
  • 印鑑 口座開設にかかる時間は、ネットや店頭だと最短1日、郵送手続の場合は少し時間がかかりますが、それでも最長10日程度です。

    口座開設は無料で、銀行口座を作るのとそう変わりません。

    銀行のセミナーに参加してみては?

(写真=PIXTA)

証券会社だけではなく、銀行でも投資に関する無料セミナーを開催しています。店頭のチラシやポスターなどをチェックしてみましょう。

投資を始めた後、店頭で相談したいなら、自宅や職場から近い店舗があるところにするといいでしょう。遠いなど利用しづらい場所にあると足が遠のきがちです。

一方で、銀行窓口の担当者が投資に対する知識がどれくらいあるか、アドバイスをしてもらえるのかは吟味する必要があるかもしれません。

まず始めて自分なりの「投資スタイル」を見つける

(写真=Hanna Kuprevich/Shutterstock.com)

資産運用は銀行でも、証券会社でもどちらでも可能です。それぞれのメリットを活かし、いつ使うお金なのか、何のために投資するのかを考えて、自分なりの続けられる投資分スタイルを見つけることが大切です。

投資に苦手意識を持っている方は、銀行という身近な存在から付き合いを始めてみるのはいかがでしょうか。

文・冨士野喜子(ふじのFP事務所 所属)

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