温泉県として知られる大分県、湧出量・源泉数で日本一の別府や、温泉リゾートして人気の湯布院など、県内には多くの有名温泉地が点在しています。今回は、別府・湯布院以外で魅力いっぱいの温泉地を紹介します。
天ケ瀬温泉(日田市)
かつては玖珠川の河川敷を掘ればどこでも温泉が湧いたという湯量豊富な温泉地です。現在は玖珠川の両岸に約20軒ほどの温泉宿が建っている他、JR天ケ瀬駅から徒歩約1分程にある「駅前温泉」をはじめ、玖珠川沿いに共同露天風呂が5箇所と旅館所有の露天風呂が2箇所点在しています。
泉質は単純温泉で、ぬるつきの無いさらりとした感触のやさしいお湯です。
宝泉寺温泉(九重町)
湧蓋山の山懐に10軒ほどの温泉宿がある小ぢんまりとした温泉街ですが、毎分2,000リットル以上の湯量豊富な温泉ですので、源泉かけ流しで温泉を堪能する事が出来ます。
どこの宿でも立ち寄りでも温泉を利用する事ができる他、無料で利用できる共同浴場などもありますので、観光と合わせて立ち寄りでも楽しめる温泉地です。
筌の口温泉(九重町)
温泉宿が1軒と共同浴場が2軒のみの、静かでひなびた温泉地ですが、鉄分を多く含む茶褐色の濁り湯は、泉質抜群です。やや熱めの温泉を源泉かけ流しで楽しむ事ができます。湯船には温泉成分が付着しており湯治場の雰囲気を漂わせています。
川端康成が滞在して、小説を書いた温泉地としても知られています。
筋湯温泉(九重町)
湧蓋山の南東麓標高1,000mの高所にある温泉地で、開湯1000年ともいわれる歴史ある温泉で古くから湯治場として栄えてきた温泉地です。現在は、約30軒の温泉宿と4軒の共同浴場が温泉街を形成しています。
人気の共同浴場「筋湯温泉 うたせ大浴場」では、約3mの高さから温泉が落ちて来る「打たせ湯」があり、「日本一の打たせ湯」として多くの湯治客に親しまれています。
寒の地獄温泉(九重町)
江戸末期開湯の1軒宿の温泉です。14℃ほどの冷泉が湧出しており、源泉の「冷泉」入浴後に、暖房室やサウナ室で暖を取り、また源泉の「冷泉」に浸かるという、めずらしい入浴法の温泉です。このように交互に入浴する事により自律神経を整える効果があるとされています。
冷泉を薪で加温した温かい「互久楽湯」もあります。