アラサーで“ゆとり世代”に該当する坂間正和(岡田)と山路一豊(松坂)、道上まりぶ(柳楽)が、恋愛や社会問題に葛藤する姿が描かれた連ドラ版に対し、今回の劇場版は、30代半ばに差しかかった彼らが人生の岐路に立たされ、新たな試練に立ち向かう姿を描いている。

「全国325スクリーンで封切られ、初日から3日間の観客動員は9万3000人、興行収入は1億3400万円。同日公開された元BiSHのアイナ・ジ・エンド初主演映画『キリエのうた』が、SixTONESの松村北斗、女優の広瀬すずといった豪華キャストをそろえ、347スクリーンで上映開始したものの4位(興収1億1300万円)だったことを考えると、劇場版『ゆとりですがなにか』は大健闘したといえそうです」(同)

 同映画を鑑賞したネットユーザーからは、「リラックスして楽しめる映画」「ドラマも見てたけど、やっぱりクドカン作品は最高!」など好意的な感想が寄せられているが、「連ドラで十分。わざわざ映画にする必要あったかな?」「クドカンらしいけど、盛り上がりに欠ける」といった声も。

「ゆるい空気感、脱力感が宮藤作品の持ち味といえますが、そこにハマれない層は『イマイチ』と感じてしまうのかも。ただ、『キャストの演技力で面白くなってる』など、俳優陣を高く評価する書き込みは少なくありません」(同)