「SMBCモビットの利用を検討しているが、利息が高いのでは?」と不安に思っている方は多いのではないでしょうか。SMBCモビットの金利は他の消費者金融系カードローンとあまり変わりませんが、利息の負担を軽くする方法があります。
本記事では、SMBCモビットの金利を他社と比較します。利息の計算方法や利息の負担を減らす方法についても解説しますので、カードローンの利息に不安がある方は必見です。
SMBCモビットのカードローン 概要と他社比較
まず、SMBCモビットのカードローンの概要を確認しておきましょう。
金利 | 3.0~18.0% |
利用限度額 | 1万~800万円 |
申し込める方 | 満20~69歳で安定した収入がある方 |
続いて、SMBCモビットと他の消費者金融系カードローンの金利を比較してみましょう。
下限金利 (%) |
上限金利 (%) |
利息無料サービス | |
---|---|---|---|
SMBCモビット | 3.0 | 18.0 | × |
プロミス | 4.5 | 17.8 | 〇 |
アイフル | 3.0 | 18.0 | 〇 |
アコム | 3.0 | 18.0 | 〇 |
レイクALSA | 4.5 | 18.0 | 〇 |
SMBCモビットの上限金利は決して低くありませんが、他社もほとんど同じ水準です。SMBCモビットだけが、金利が高いとはいえないでしょう。
SMBCモビットには、利息無料サービスがありません。他社は、初回利用の場合に一定期間利息を無料にするキャンペーンを行っています。このことを踏まえると、SMBCモビットの金利は高いといえるかもしれません。
【金利の注意点】3.0%の下限金利はほぼ適用されない
SMBCモビットは、「3.0~18.0%」と幅を持たせて金利を表示しています。ただし下限金利の3%は、ほとんど適用されないので注意しましょう。
実際に自分に適用される金利を「適用金利」といいます。適用金利は、借入額が大きくなるほど下がる傾向があります。したがって、最低金利の適用を受けるには、最大利用限度額を審査で認めてもらう必要があります。
SMBCモビットの利用限度額は、最大800万円です。年収3分の1以上の借入を禁止する「総量規制」から考えると、最低でも年収が2,400万円ないと適用されないことになります。
一般的に初回申込では、慎重な審査が行われます。最初から大きな利用限度額は設定されにくく、適用金利は上限金利に近くなるでしょう。「もしかしたら3%で借りられるかも」とは考えず、上限金利が適用されると考えておいたほうがよいでしょう。
そもそも利息って?金利と利息の違い
利息と金利は、何が違うのでしょうか。
利息 | カードローン利用者が、 カードローン会社に元金に加えて支払うお金 |
金利 | 元金に対する、1年あたりの利息の割合 |
利息は、以下のように計算されます。
【利息の計算方法】
借入残高×適用金利÷365日×借入日数
一般的に金利は1年単位(年利)で表示されますが、実際の利息は日割り計算されます。1日あたりの利息を計算し、それに借入日数をかけて利息を算出します。

SMBCモビットで利息負担を減らす2つの方法

利息の計算式から考えると、利息負担を減らすには「適用金利を引き下げる」または「借入日数を短くする」という2つの方法があることがわかります。
SMBCモビットの利息を減らす方法①:増枠し、適用金利を低くする
適用金利は借入が大きくなるほど低くなる傾向がありますから、利用限度額を引き上げる「増枠」を申し込みましょう。増枠には審査がありますが、初回申込と違って、これまで返済してきた実績があります。カードローン会社も審査をしやすいため、審査に通りやすいといえます。
もちろん必ず増枠が認められるわけではありませんが、適用金利を下げる方法として覚えておきましょう。
SMBCモビットで増枠を申し込む場合は、会員ページ「Myモビ」にログインし、「増枠審査申込」ボタンをクリックします。モバイル版では対応していませんので、パソコンかモビットアプリで申請しましょう。
ただし「増枠審査申込」ボタンは、増枠審査を申し込める方以外には表示されません。
なお増枠を申し込むと、利用状況や他社からの借入状況などによって、利用限度額が下がる可能性もあるので注意が必要です。

SMBCモビットの利息を減らす方法②:借入日数を短くする
毎月決まった金額の返済に加え、追加で返済する「繰上返済」や、一度に返済する「一括返済」を行えば借入日数が短くなり、利息負担を減らすことができます。
・基本の返済ルールだとなかなか返済が終わらない
ここで、SMBCモビットの基本の返済ルールを確認しておきましょう。SMBCモビットでは、借入残高に応じて毎月一定の金額を返済するのが基本的なルールです。具体的な返済額は、以下のとおりです。
借入残高 | 返済額 |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
10万~20万円以下 | 8,000円 |
20万~40万円以下 | 1万1,000円 |
40万~50万円以下 | 1万3,000円 |
50万~60万円以下 | 1万6,000円 |
60万~70万円以下 | 1万8,000円 |
70万~80万円以下 | 2万1,000円 |
80万~90万円以下 | 2万4,000円 |
90万~100万円以下 | 2万6,000円 |
※以後残高が20万円増えるごとに4,000円追加 |
例えば、10万円を適用金利18%で借りるケースを考えてみましょう。上述した利息の計算方法から、最初の月の利息は1,479円です。
【10万円を適用金利18%で借りる場合 初月の利息】
10万円×18%÷365日×30日=1,479円
※ひと月を30日として計算
借入残高が10万円以下の返済額は一律4,000円ですから、返済額の4割は利息で、6割が元本の返済に充てられることになります。これではなかなか返済は終わりませんね。基本ルールで返済すると、利息負担は以下のようになります。
【10万円を適用金利18%で借り、基本ルールで返済した場合】
- 返済回数:32回
- 総返済額:12万5,790円
- 利息:2万5,790円
適用金利が18%で、基本ルールだけで返済する場合のシミュレーションは以下のとおりです。
借入金額 | 返済回数 | 総返済額 | 利息 |
---|---|---|---|
10万円 | 32回 | 12万5,790円 | 2万5,790円 |
20万円 | 50回 | 26万7,226円 | 6万7,226円 |
30万円 | 62回 | 41万6,347円 | 11万6,347円 |
40万円 | 79回 | 60万6,777円 | 20万6,777円 |
50万円 | 95回 | 81万3,783円 | 31万3,783円 |
・繰上返済をすると借入日数が減り、利息負担が減る
ここで、繰上返済をした場合はどうなるか計算してみましょう。同じく10万円を適用金利18%借りるとします。
基本ルールでは毎月の返済額は4,000円ですが、2,000円分繰上返済をし、合計で月に6,000円返済するとして計算すると、利息負担は以下のようになります。
【10万円を適用金利18%で借り、毎月6,000円返済した場合】
- 返済回数:20回
- 総返済額:11万5,680円
- 利息:1万5,680円
返済回数が12回減り、利息が約1万円減りました。 繰上返済額を増やすほど借入日数は短くなり、利息が減ります。繰上返済額ごとの利息は、以下のとおりです。
10万円を適用金利18%で借りた場合の繰上返済額ごとの利息 | ||||
基本の返済額 | 繰上返済額 | 返済回数 | 総返済額 | 利息 |
4,000円 | 0円 | 32回 | 12万5,790円 | 2万5,790円 |
2,000円 | 20回 | 11万5,680円 | 1万5,680円 | |
4,000円 | 14回 | 11万1,392円 | 1万1,392円 | |
6,000円 | 11回 | 10万9,024円 | 9,024円 | |
8,000円 | 9回 | 10万7,514円 | 7,514円 | |
10,000円 | 8回 | 10万6,493円 | 6,493円 |
・繰上返済の方法は3つ
SMBCモビットでの繰上返済は「銀行振込」「提携ATM」、またはファミリーマートのマルチメディア端末「Famiポート」で行えます。
銀行振込の場合、振込口座は利用者によって違うので「Myモビ」で確認しましょう。振込手数料は、金融機関によって変わります。
提携ATMから返済する場合は、三井住友銀行ATMがおすすめです。その他の提携ATMでは、手数料がかかります。「Famiポート」での返済も手数料は無料です。
三井住友銀行ATM | Famiポート | その他の提携ATM | |
---|---|---|---|
1万円以下の取引 | 無料 | 無料 | 110円 |
1万円超の取引 | 220円 |
SMBCモビットから借り換える選択肢も
利息を減らしたい場合は、より低い金利のカードローンへ借り換える方法もあります。
銀行系カードローンは上限金利が低め
下限金利 (%) |
上限金利 (%) |
|
---|---|---|
SMBCモビット | 3.0 | 18.0 |
三井住友銀行 | 4.0 | 14.5 |
三菱UFJ銀行 | 1.8 | 14.6 |
みずほ銀行 | 1.5 | 14.0 |
楽天銀行 | 1.9 | 14.5 |
住信SBIネット銀行 | 1.59 | 14.79 |
銀行系カードローンは、上限金利が低い傾向があります。あらためて審査を受けることになりますが、借り換えることができれば金利が低くなる可能性は高いです。
「おまとめローン」など、借り換え専用の低金利ローンがある
「おまとめローン」などの名称で、借り換え専用のローンを提供しているカードローン会社もあります。これは「金利やひと月の負担額などが借り換え前より高くならない」という条件が付いたローンです。
こちらも審査がありますが、借り換えることができれば金利が下がる可能性が高いです。
利息を下げるには「適用金利を下げる」「借入日数を短くする」が2本柱
利息を下げたい場合は、「増枠して適用金利を下げる」または「繰上返済をして借入日数を減らす」のが基本戦略です。増枠には審査がありますが、繰上返済はいつでもできます。余裕があれば、積極的に繰上返済をしましょう。
あらやめて審査を受けることになりますが、銀行系カードローンやおまとめローンに借り換えるのも有効です。

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