福島県・磐梯山の懐に立つ【星野リゾート 磐梯山温泉ホテル】。館内には郷土玩具の赤べこや会津藩の財政に貢献した会津漆器などの工芸品が飾られます。酒処としても知られる会津31蔵すべてのお酒をそろえるなど、日本酒ファンには特におすすめ。会津若松や裏磐梯の観光の拠点としてはもちろん、スノーシーズンはスキー場「星野リゾート ネコマ マウンテン」がホテル直結の便利さです。

郷土玩具の「赤べこ」は子供の魔除け

ホテルのエントランスに入ると、目に飛び込んでくるのが大小さまざまな赤べこ。江戸時代、会津地方に天然痘が蔓延したとき、魔除けの赤い色を牛の張り子に塗り黒い斑点を入れ、子供の無病息災を祈って贈られたと伝わる郷土玩具。そんな赤べこがホテルのいたるところで、旅人の健康を祈ります。

▲エントランスにあるフォトスポット

ホテルの法被を着て、赤べこに乗って撮影できるフォトスポット。幕末を舞台にしたドラマでもお馴染み、会津藩の旗印「會」をあしらったのぼり旗が、誇らしげに飾られます。

▲ブックス&カフェ

郷土に関係する本も置かれたライブラリーには、コーヒーやハーブティー、ウォーターサーバーが置かれ、24時間いつでも利用可能です。薬草から薬を作る「薬研こしぇる茶」をはじめ、会津の地酒を紹介する講座「日本酒のすゝめ」や、民謡『会津磐梯山』にあわせて踊って盛り上がる「あいばせ!踊らんしょ」などアクティビティの会場にもなります。

▲ブックス&カフェではウェルカムドリンクの味噌汁をいただけます

この日は「あまざけの洋風味噌汁」で、会津の白味噌と酒粕にくわえ牛乳やバターが使われて、優しい味わい。子供でも飲みやすく、驚くほど美味しかったです。提供時間は17時30分まで。季節によって16時から18時まで芋煮が提供されるほか、時期によっても提供時間が変わるので、館内の表示板をご確認ください。

▲木には「べこ」がいっぱい

ロビーラウンジに飾られた木には、葉っぱと思いきや「緑べこ」がいっぱい。四季によってべこの色も変わります。

▲館内をべこ提灯が彩ります

郷土土産として知られる赤べこ。徐々にその姿も減りつつありましたが、近年はコロナ過のお守りとして買われることが増えたとか。会津若松の街を歩くと、キーホルダーや赤べこ帽など、様々なべこグッズに出会えます。ホテルでも赤べこの絵付け体験「会津てわっさ」が行なわれます。