夫の実家への帰省は、年に一回でも気を使うという女性は多いもの。特に新型コロナウイルス感染症の影響が生活に色濃く出ている今は、リスクを考えて帰省そのものを取りやめたいとも思いますよね。

 それでも、義実家のためにと年末に行くことを決めた合田美幸さん(仮名/39歳)は、普段と違う泊まり方をしたせいで義母からひどい言葉をかけられたと話します。

「遠くから移動してきたこちらの気持ちも考えてほしかった」とため息をつく美幸さんに、何があったのか聞きました。

◆古くて狭い義実家に寝泊まりするストレス

古くて狭い義実家に寝泊まりするストレス
写真はイメージです。(以下同じ)
「義実家は築40年を超える平屋で古く、家族四人で帰ったときは一部屋しかない六畳の客間でぎゅうぎゅうで寝ていて、窮屈でした。お金がないって理由で改築なども考えない義母と義父は、子どもたちが騒ぐと『うるさい!』と不機嫌に怒鳴るので、そんなところも苦手でしたね」

 そう話す美幸さんは、帰省について年に一度が限界だと夫が言うことに安心していました。自分と同じく実家の状態に不満がある夫は、「何時間もかけて移動してまで帰らなくても、電話で顔を見ながら話すこともできる」と考えていたそうです。

 新型コロナウイルス感染症の流行直後、義母から「何があるかわからないから」と帰省を断られたときは、正直ほっとしたという美幸さん。お正月はスマートフォンでお互いの顔を映しながら新年の挨拶を済ませ、お歳暮を贈ってコミュニケーションを取っていました。