「懸吊」を使う場面
「懸吊」は比較的大きなものをひっかけてつるす時に使うようで、重りをつけたヘリコプターの飛行試験を「懸吊飛行試験」と呼んだり、移動式リフトのことを「懸吊式リフト」と呼んだりと様々な場面で使われています。
意外なところでは、狩猟用に獲物を吊り下げて解体するための「懸吊ハンガー」という商品も販売されています。
仕事でも日常でも「ひっかけてつるす」ということは多くあると思います。その時は「懸吊」の読み方を是非思い出してくださいね。
難読漢字、3問目は「韓紅」!
「韓紅」の読み方をご存じですか?
「韓」は韓国のように国名でよく見かけます。「紅」は「口紅」などで使われる漢字です。
これを合わせると、いったい何と読むのでしょうか?
「韓紅」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○○くれない」の4文字
- 訓読みです
- 色の名前です
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「韓紅」の読み方、正解は・・・
正解は
「からくれない」
です!
ヒントで出したように色の名前なので、「韓紅」のカラーコードもあります。
韓紅色
「紅」は「鮮やかな赤色」という意味ですが、元々「呉藍(くれあい)」という呉の国から伝わった染料という意味もあります。
「韓」は「唐」とも書き、大陸から伝わった高貴な色、ということをあらわしています。現在の「韓国」のことではないので注意してください。
「韓紅」と「禁色」
平安時代、舶来品の「韓紅」は貴重なものでした。色を抽出するための紅花は黄金にも匹敵すると言われていましたが、それだけに憧れの色として身分にかかわらず身に着ける人が増えたため、一定の地位の人以外は使用を禁じる「禁色(きんじき)」になったこともありました。
韓紅色はなんと江戸時代まで度々禁止令が出るほどだったそうで、根強い人気が感じられますね。
今では気軽に使える色になっていますが、韓紅色を見かけたら、読み方と一緒に歴史も思い出してみてくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は会話ではまず使わない言葉から身近に使える色の名前まで、幅広く選んでみました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。