「朔風払葉」
古代中国で1年の季節を24に分け(二十四節気)更に3つに分けた「七十二候」という方式が考案されました。これが日本でも気候に合わせて改訂され、現在でも使われています。
この中に「朔風払葉」という言葉があります。「きたかぜ(さくふう)このはをはらう」と読み、11月終盤をあらわす言葉となっています。冷たい木枯らしが木の葉を落としていく季節ということです。これは中国では別の言葉(「天気上騰地気下降」)ですが、初冬の雰囲気をよくあらわしています。
紅葉した木の葉が風に飛ばされる季節になったら「朔風」の読み方を思い出してくださいね。
難読漢字、3問目は「絢」!
「絢」の読み方をご存じですか?
「絢」の字は人名で見ることがありますが、それ以外の使い方で見かけることは少ないです。
いったい何と読むのでしょうか?
「絢」の読み方のヒントはこちら
- ひらがなで書くと「○や」の2文字
- 訓読みです
- 音読みでは「絢爛(けんらん)」という使い方があります
以上の3つのヒントから考えてみてください。
「絢」の読み方、正解は・・・
正解は
「あや」
です!
「絢」は織物の美しい模様や色をあらわす漢字です。音読みでよく使われる「豪華絢爛(ごうかけんらん)」は「色や形がはなやかで輝いている」というような意味で使われます。
人名で使われることが多い漢字ですが、実は人名用漢字に追加されたのは1976年のこと。女性名で多く見かけますが、最近では男性名としても使われていますね。
「絢」と「綾」
織物をあらわす漢字で「あや」と読む・・・というと「綾」という字を思い出す方も多いと思います。こちらも人名でよく見かけますね。
「綾」はななめに線が交錯している模様で、左右非対称であるのに対し、「絢」は幾何学的な模様で華やかな色合いのものをあらわすことが多いです。同じ織物で同じ読み方でも、意味合いはちょっと違うのが興味深いですね。
「絢」という字を見かけたら、読み方や由来を是非思い出してくださいね。
さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は昔使われていた言葉から、人名に多く使われる漢字まで幅広く出題しました。
全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。