「懈怠怯弱」

「怯弱」は主に文章で使われる言葉ですが、仏教の経典のひとつである「法句経(ほっくぎょう)」には「懈怠怯弱」という四字熟語が使われています。

懈怠怯弱の百歳は、勇猛努力堅固の一日にしかず。

「懈怠(けたい)」は仏教用語で「善行を修めるのに積極的でない心の状態」をあらわしており、積極的でなければ長い期間を過ごしても積極的に過ごした1日に及ぶことはない、という戒めになっています。なかなか厳しい言葉です。

ここぞという時は積極的に動けるよう「怯弱」の読み方と意味を覚えておいてくださいね。

難読漢字、3問目は「漉く」!

「漉く」の読み方をご存じですか?

「漉」の字は「鹿」にさんずいが付いているので「しかく」と読みたくなりますが、間違いです。

それでは、いったい何と読むのでしょうか?

「漉く」の読み方のヒントはこちら

  1. ひらがなで書くと「○く」の2文字
  2. 訓読みです
  3. 和紙を作る時に使うことが多い言葉です

以上の3つのヒントから考えてみてください。

「漉く」の読み方、正解は・・・


正解は

「すく」

です!

水に溶かした原料をすのこの上に薄くしいて、紙や海苔などを作ることを言います。

和紙を手作りする方法として紹介された写真をご覧になった方も多いと思います。

ちなみに送り仮名が「す」になった「漉す」は「こす」と読み、液体の中の固形物を取り除いたり、個体を細かく均一にしたりと料理で使うことが多い言葉になります。

「漉く」と「抄く」

ちなみに「紙をすく」という漢字には「漉く」と「抄く」が使われることがあります。紙を工場などで機械生産する場合は「抄く」、手作りの場合は「漉く」が使われます。

以前は洋紙が「抄く」で和紙が「漉く」だった時代もありますが、現代では和紙も「抄く」ことが多くハンドメイドは少なくなっています。逆に自由研究などで牛乳パックから和紙を手作りする、という機会の方があるかもしれません。

手作りの紙を見かけたら「漉く」の読み方も是非思い出してくださいね。

 

さて、難読漢字3問、いかがでしたか?
今回は現代では使う機会が減ってしまった言葉を選んでみました。

全問正解できた方も、今回はあまり正解できなかった方も、また難読漢字にチャレンジしてみてくださいね。