就職や転職、引っ越し、結婚などを機に、新しく銀行口座を作る人も多いでしょう。しかし、銀行口座を作る機会はそれほど多くはないため、いざ銀行口座を作ろうと思っても作り方がわからない人もいるのではないでしょうか。

そこで、元銀行員が銀行口座の作り方を1から解説。インターネット専業銀行も含めた銀行口座開設の流れや用意すべきもの、キャッシュカードの受け取り方まで丁寧に説明します。

銀行口座を作る際に必要なもの

(写真=PIXTA)

お届け印

銀行口座を作る際には、事前に用意するものがいくつかあります。中でも注意が必要なのが「お届け印」です。お届け印とは銀行の顧客情報台帳に本人を証明する印鑑を記録するためのハンコのことです。

お届け印は、変形しやすい素材のシャチハタやゴム印は認められません。。硬い素材でできており、印面の欠けや摩耗がないものを用意しましょう。

市販の三文判は銀行印にできますが、複製されるリスクや同じ印影の三文判を持つ人がいるリスクがあります。また、不動産契約などに必要な実印は、紛失時のリスクが甚大になる可能性も。できれば専用の銀行印を作る方がいいでしょう。

なお、インターネット専業銀行など、お届け印が不要な場合もあります。

身分証明書

身分証明書は写真つきなら1種類でOKですが、写真なしだと2通必要です。

<写真つき>
マイナンバーカード、運転免許証、福祉手帳、パスポート、住民基本台帳カード、身体障害者手帳など

<写真なし>
(1)健康保険証、介護保険証、年金手帳、母子健康手帳など
(2)公共料金の領収書、住民票の写し、印鑑証明書など

上記の(1)から2点、または(1)と(2)から1点ずつ選びます。

窓口では身分証明書の原本を提示、郵送やインターネット申込の場合は、申込書に身分証明書の写しを添付して送ります。

なお、15歳未満の子供が口座開設する場合は、子供と親権者の身分証明書が必要となります。

暗証番号

キャッシュカードの暗証番号は、事前に考えておくと手続きがスムーズです。

また、クレジットカード併用型のキャッシュカードを作る場合は、キャッシュカードとクレジット決済の暗証番号がそれぞれ必要です。

以上の3点を用意できたら、銀行の窓口などで口座開設手続きを開始します。

銀行口座開設の手順

(写真=PIXTA)

銀行窓口での手続き

銀行窓口では即日で口座開設できるので、すぐ口座を作りたい場合におすすめです。

口座開設手続きは次の手順で行います。

  1. 順番待ちカードを取る
  2. 自分の番号が呼ばれた窓口で口座開設書類を受け取る
  3. 口座開設書類に必要事項を書き、お届け印(銀行印)を捺印する
  4. 身分証明書を添付して窓口に出す。 口座開設申込書に記入する際は、文字は楷書、数字もはっきり書きます。

    住所氏名などに書き間違えがあった場合は該当箇所に2本線を引き、その上からお届け印で訂正印を押しましょう。

    なお、事前に記入済みの書類を用意し、銀行に電話して口座開設する支店や窓口に行く日時を伝えておくと、あまり待たずに手続きできます。

    郵送やインターネットでの手続き

    銀行の窓口に行けない場合は、郵送での手続きが便利です。

    銀行から口座開設申込書を取り寄せて必要事項を記入し、身分証明書を添えて銀行に送り返します。申込書記入の際の注意点は窓口手続きと同じです。

    記載事項に誤りがあると書類が返送され、口座開設が遅れる可能性があるので注意しましょう。

    インターネット専業銀行の手続き

    インターネット専業銀行は、インターネット上で口座開設できます。

  5. 本人確認書類を手元に用意する
  6. パソコンやスマホで銀行口座開設申込フォームにアクセスし、必要事項を記入する
  7. 本人確認書類の写し(写真、コピー)を送付する(スマホアプリ、郵送など)
  8. 口座開設完了通知が郵送される
  9. 銀行口座の初期設定を行う 以上で口座の開設は完了です。各種特典利用などの細かい設定は、その後に行います。

    銀行口座のキャッシュカードの受取について

(写真=PIXTA)

キャッシュカードの受取方法には2種類ある

口座開設手続きが完了すると銀行からキャッシュカードが発送されます。キャッシュカードの発送方法には簡易書留と本人限定受取郵便の2種類があります。

・1.簡易書留
郵便局が郵便物を預かってから宛先に配送されるまでの課程を記録する郵便で、紛失や破損の場合は5万円まで補償されます。

受取は簡単ですが、本人または家族等の印鑑またはサインが必要です。

・2.本人限定受取郵便
口座名義本人だけが受け取れる郵便で、簡易書留より安全性が高いのが特徴です。

<発送から受取までの流れ>

1.通知書や電話による通知
郵便局から通知書や電話で「キャッシュカードが届いた」という通知があります。あわせて、受取に身分証明書(※)が必要なことも知らされます。

※運転免許証、マイナンバーカード、健康保険手帳など、文面に記されているもの1通

2.受取方法の選択
自宅への発送または郵便窓口での受取のどちらかを選び、文面記載の郵便局に電話などで連絡します。自宅に発送してもらう場合は、受取日時の指定も行います。

3.受取
郵便局員が本人確認書類、生年月日、郵便の確認番号をチェックします。また、郵便局受取の場合は、到着通知書または不在配達通知書の提示も必要です。

本人確認が終了したら、キャッシュカードを受け取ります。

以上で、銀行口座開設手続きは完了となります。

事前に流れを知って口座開設をスムーズに

銀行口座の作り方はそれほど難しくはありません。仮になにも知らない状態で銀行窓口に行っても、お届け印や身分証明書があればスムーズに口座を作れるのでご安心下さい。

また、事前に口座開設の流れを知っていれば、口座開設申込からキャッシュカード受け取りまで不安なく過ごせます。ぜひこの記事を参考にしながら銀行口座の作り方をシミュレーションしてみてくださいね。

文・大岩楓

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