「零余子飯」

『珍客に咄嗟の妻が零余子飯』吉沢無外

晩秋の季語とされる「零余子飯(むかごめし)」は、愛知県の郷土料理として有名です。

山芋の「零余子」とお米を薄味で炊き込んだご飯に、刻んだ柚子の皮や紅しょうがを添えたり、黒ゴマなどを振っていただきます。

3個目の漢字はこれ!「苹果」

「苹果」を何と読みますか?

身近な果物の名前です。

早速ヒントを見てみましょう!

「苹果」の読み方のヒントは?

1.「苹果」をひらがなにすると、3文字になります。

2.「苹果」をイタリア語にすると「Mela」、スペイン語では「Manzana」になります。

3.『あの苹果の肉のような青じろい環の雲も』宮沢賢治「銀河鉄道の夜」より引用

正解は…

正解は「りんご」でした!

宮沢賢治の作品には「苹果」がよく登場します。

彼だけでなく、 昔の日本文学では「苹果」と書くことが多かったようです。

「苹」の音読みは「ヘイ・ヒョウ・ビョウ・ホウ・ヘン・ベン」、訓読みは「うきくさ」「よもぎ」、漢検1級8画の漢字です。

「苹果」と「林檎」は何が違う?

「苹果」も「林檎」もバラ科リンゴ属の果実という意味では同じ。

諸説ありますが、アジア圏で昔から栽培されてきた小さなリンゴ、例えば日本の和リンゴを「林檎」とし、大きな西洋リンゴを「苹果」とする説が有力です。

西洋なのにどうして漢字なのかというと、西洋からまず中国へ伝わり、中国語の「苹果」が日本へ伝わったから。

ちなみに、すっかり見かけなくなった和リンゴですが、長野県の高坂リンゴや滋賀県の彦根リンゴなどは復活を遂げています。